Canon銘のナショPです
二段目のヤフオク失敗がSpeedLight480EGです。
フィルムとデジタルの過渡期の話なんですが、当時はクリップオンストロボだけじゃちょっと光量的に足りないって事情がありまして、大型のグリップストロボ所謂ナショPの必要性を感じてました。
当時は集合写真だけFujiの6×9で撮るってのが一般的だったのですが、ネガフィルムなんで出来るだけ光を当てて乗せまくるのが良いとされてたんですよね。
まあ、限度はありますが…
で、National…今のPanasonic製大型ストロボが当時は主流でして、480だの60だのと云ったグリップストロボを使ってたわけです。
でもNational…所謂ナショPはマニュアルか外光オートしか使えないスパルタンな仕様。少しでも荷物を減らしたくてもFujiの6×9とナショPで結構荷物が増えますし、そこへ35㎜版のレンズにストロボに…ってなると荷物が多すぎて嫌になります。
で、表題のSpeedLight480EGならナショPにCanonのTTLを付けたっていう一石二鳥なストロボなので、荷物削減に大いに役立つと思ったんですよね。
ただ、お値段が高かったんです。
本体だけじゃなくて充電池やら諸々を購入しないといけないので、National買うよりも三割程高くなる感じでした。で、結局のところクリップオンでなんとか凌ぐことにして、お金が貯まったら買おうかなーなんて思っているうちにカタログからも消えてたんですよね。
落札はしたものの…
とまあ、SpeedLight480EGは買いそびれたのですが、時代が過ぎて集合写真とかも全部デジタルで撮るようになると、感度の自由度も上がって気づけばクリップオンで十分って時代になっていました。
確かに三脚立てて構図を決め、カメラの真上からグリップ持ってストロボ一閃…なんてのやってたら時間がかかって仕方ないんですよね。楽にはなりましたが味気ないのも事実。余裕があったら古の撮り方をしたいと思うのも仕方ないことだと思います。
で、あらためてSpeedLight480EGを探してみても中古屋には見当たらないんですよね。
Nationalなら見かけるんですが、Canon謹製のヤツは見当たりません。
あんまり売れなかったからタマが出ない状態なんでしょう。多分。
で、ヤフオクで見ると驚くことに500~2000円ってところで売ってます。
でも大体が動作保証無しのジャンク品。
まあ、時代的に仕方ないんですが、それも本体だけとか色々アクセサリーが抜けてます。
その中で、電池が2点付いたモノが500円で出ていたので一応唾付けとこうと思って入札したらそのまま落札しちゃいました。
ナショP
実は電池がナショP系のウイークポイントでして、積層電池っていう専用電池が20年程前に発売を終わってそれ以降は古いナショPはチャージの遅い乾電池パックでしか使えなくなってしまったんですよね。その乾電池パックも入手困難なので、残存する旧タイプのナショPは大体が使えなくなってるんです。最終型だけは便利で高速チャージのできる電池パックが用意されてたんですが、その一個前の型、即ちSpeedLight480EGのベース機にはその新型電池パックが使えません。古いアクセサリー類は入手が大変困難なので実質旧型のナショPは使えないと言っても過言では無かったんです。
でせすが、今回落札したヤツにはニッカドパックが二個付いてます。
つまり結構使えそうな構成なんですよね。
劣化した電池はセル入れ替えとかで使えたら…なんて夢見てました。
付属品が大幅に不足
ですが、冒頭で失敗と表記した通り、期待のSpeedLight480EGはそのままじゃ使えなかったんです…
付属品が大幅に足りないってのが原因です。
足りなかったのは
①カメラにストロボを取り付けるブラケット
②カメラとストロボを繋ぐ専用シンクロコード
③電池の充電器
の3点です。
何れも必要な部品ばかりで困ったもんです。
特にシンクロコードはSpeedLight480EGの専用品なんで、ぜひとも欲しいところですが単品で見つかる可能性は皆無に等しいんです。ですが、適当なNational用シンクロコードでお茶を濁すことも可能なので致命傷ではないです。
が、充電池用のチャージャーは単体で見つかりそうもないので、SpeedLight480EGが光ることはこの先無さそう…
折角、昔を思い出して使ってみようと思ってたんですが、諦めるほか無さそうです。
SpeedLight480EGは大きくて場所撮るだけに、邪魔になるんですよねぇ…
↓良かったらポチってやってください