雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

ソフトケース?セミハードケース?

誰が買うねん?って思ってたアクセサリーです

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PENTAXのケースは結構良いです

昔のカメラには付き物だったセミハードケース。

祖父母の家のカメラは漏れなく背このテのケースに収められてましたね。

カメラを単体で使う時には良いのかもしれないこのケース。

使い勝手的には持ちにくくなったり操作がし難くなったりと疑問符がイッパイ付きますが、少なくともカメラをガードしてくれます。

デジタル時代になって背面液晶が見えなくなるからそう言ったアクセサリーは消滅したものとばかり思ってたんですが、どっこい現役で売ってました。

 

Canon セミハードケース EH26-L

Canon セミハードケース EH26-L

  • 発売日: 2015/04/17
  • メディア: Camera
 
Canon セミハードケース EH18-L

Canon セミハードケース EH18-L

  • 発売日: 2005/03/17
  • メディア: エレクトロニクス
 
Canon ソフトケース CSC-500BK

Canon ソフトケース CSC-500BK

  • 発売日: 2017/05/31
  • メディア: Camera
 

 高級コンパクトデジタルカメラ用はアリだとしても、一眼レフ用なんて使い勝手恐ろしいことになるのにまだ売っててビックリです。

因みにお値段は定価で一つ5000円前後。結構高級品です。

関西の人なら値引き交渉の末「もうこれ以上マケられませんわ」って段に「そしたらこれ付けて。そしたら買うわ」って言う体のアクセサリーって感じしますが、関東の方ではどうだったんでしょうね?初めから付いてたんでしょうかね?

突然なんでセミハードケースかって言うと…

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ケースが付いてきたPENTAXのKX

ヤフオクでカメラ落札としたら、結構な確率で付いてくるんですよね。

このテのケースが。

元々、カメラの扱いが荒い私は、このテの過保護なアクセサリーは付けないので中古で買ったNikonF2についていた以来馴染みが薄かったわけです。

そうしたら何故か手元に結構な数のケースがたまったもんで、驚いてしまいました。

因みにカメラと反比例するかの如く、昔のケース程状態が良いんです。

例えばPENTAXのKXに付いていたケース。

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ちょっとゴツいのが難点

なかなか出来が良くて質感もバッチリ。

永年の使用でこなれたのか程よい柔らかさがエエ感じです。

全部こんな感じだったらいいんですが、そうは問屋が卸さないようで…

80年代ぐらいからのは粗製乱造多め

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MAMIYAのZMにもケースが付属してました

昔のPENTAXのはよかったんですが、80年代製のものからは妙に革が硬くて乾燥したらボロボロになるタイプが増えます。

MAMIYAのZMに付いていたのがそんなヤツで、保管の仕方ってのもあるんでしょうが、時間が経つほどボロボロになるようです。

縫製も甘めで端が解れて剥がれかけてたりします。

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作りはイマイチでしたが…

この時代のPENTAXのケースを持ってないので何とも言えないんですが、メーカーの違いでしょうか?グレードの差なのかもしれませんね。

もしかしたら長持ちする良いものを作る時代から、一瞬イイ感じに見えるけど長く使うことを考えていない初見絶対主義的な時代への過渡期だったんじゃないかとすら思えてきます。それぐらい出来悪かったです。

そして90年代

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EOS1000にもケースが付いてきました…

そして(一部の人には)有名な「αショック」を経て、90年代にはカメラの形も変貌。

標準と言われる付属のレンズもズーム主体となり、従前のセミハードケース的なのは売ってないかと思いきや、習慣的なアクセサリーはなかなか消えないみたいで普通にカタログに載ってました。

が、この頃になるとケースを付けてる人の方が少数派になってあまり見かけなくなっていきます。

で、今回のEOS1000に付属していたのを久々に見て、大変懐かしい思いに駆られたって訳です。

 

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ちょっとデザイン的に新しくなってるのが面白いです

blog.kobephotomic.work

 

NikonのF-601を買って貰うときにはケースを付けるかどうか悩んだなぁ…

結局、カメラ店でくれるカメラを包む布みたいなのに巻いてリュックに放り込むってかたちに落ち着きましたが、勝てたら邪魔だっただろうことは容易に想像できます。

デカいグリップを包み込むように合皮の厚い革がかぶさる訳なんでゴツゴツして使い難いんですよね。それにフィルム交換し辛いんで、フィルム一眼レフにはデメリットの方が大きいです。

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「ゴロン」って感じになるんですよね

ただ、オークションで落としてみて感じるんですが、ケースに入れられてたヤツの方が圧倒的に状態が良いです。

何だかんだ言ってもケースはカメラを守ってくれるんで、カメラ大事にするならケースって結構有効ですよね。

要は写真撮ることを重視するか、カメラを保護することに重点を置くかの違いです。

オークションをチェックする際にケースの有無は商品状態の良し悪しにも直結するので、参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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セットモノの第三弾 CanonEOS1000

面白くないってのはポテンシャル高いから?

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セットモノ最終章はCanonEOS1000です

ヤフオクで買ったまとめ売りのセットモノ。

 

blog.kobephotomic.work

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三種のうち、最後にご紹介するのがCanonEOS1000です。

めちゃめちゃ面白くないラインナップ。

安くて軽くてフルモードってのがウリだった90年代Canonを躍進させた代表機。

よく売れたのでジャンク籠の常連になってるカメラです。

昔入手して使ってみたんですが、当時はEOS-1Nも手元にあってその動きの遅さに辟易して今は手元にはありません。

セット売りじゃなかったら手にしてないんですが、別段悪いカメラじゃありません。

単に動きが遅いのが気に入らなかっただけです。

そうそう多分いいカメラ

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ざっとスペック見ると特に問題点は見当たらないカメラなんですよね

もしも、当時の小学生だったり中坊だったりした自分が初めて手にしたのなら間違いなく気に入ってたであろうカメラなんです。

小型で軽量。オートフォーカスの機能は測距点こそ一点だけですが通常のワンショットAFのほかに当時最先端の機能だった動体予測AIサーボAFの2方式を備えてます。

測光露出制御はプログラムAE・シャッター速度優先AE・絞り優先AE・マニュアルのフルモードに加えて、被写界深度AEの自動露出モードやシーンセレクトモードなんてのも備えてました。絵のヤツです。今となっては全くいらない機能ですが、当時は必要なモードと認識してました。無知って怖いです。

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所謂「マルチモード」機です

当時の懸案事項だったフィルムの給送関係はプリワインド方式を採用して、ウッカリ裏蓋を開けてしまうような状況にも安心。フィルム時代は必須な機能のストロボも勿論内蔵しており、ガイドナンバー12の手動ポップアップ式ストロボをペンタ部分に内蔵してました。

もうお腹いっぱいのフルモード。
前述の通り、小型で軽量かつ廉価なのに、EOS750のように機能を省くこともない、文字通り「フルスペックカメラ」です。

カタログデータだけ見たらもうコスパ最強なんです。

器用貧乏

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海外モデルであるEOSRebelのベース機です

ところがまあ、使ってみると評価は一変します。

EOS1000より動きが遅いカメラってほとんど無いもんで、他のカメラと比べるとその所作の鈍さに辟易してしまうんです。

オートフォーカス以前のカメラだと巻き上げやら蒔き戻し、フォーカスが手動なもんでまどろっこしさなんてのは無いんですが、EOS1000だとなまじフルスペックなもんで、それぞれの動きの緩慢さが目立ってきます。

初めてのカメラだと何も感じないところですが、二台目以降になるとどうしても比べてしまうので悪い所が目に付いてしまうって訳です。

残念ですね。

因みに同じようなことを同じCanonのT-70でも感じました。

Canonは定期的にカタログスペック倒れなカメラを作っちゃうんでしょうかね?

いつもの弱点

因みにこの時代のCanon機はシャッター幕に持病を抱えています。

シャッターダンパーとかいう部品にモルトプレンが使われてまして、此処が加水分解して溶けてシャッター幕にベッタリ着いてしまい、シャッター幕が完全に開かなくなるというシャレにならん持病です。

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案の定、持病発症してました

この持病は上位機種のEOS10やEOS100などEOS-1系列を除くほとんどのカメラで発症。手持ちのEOS-888やEOS-Rebelでも発症しています。

勿論今回のEOS1000でも発症しており、ベンジンやアルコールで拭いてもまたついてしまうので、若干バラしてやらないと治らないそうです。

まあ、このEOS1000にフィルム通す気はなかったんでエエっていえばエエんですが完動品じゃないのって若干気分良くないですね。

付属品

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付属レンズはチョット面白そう…

そんなこんなで全てに渡ってイマイチな今回のEOS1000でしたが、一つだけ面白そうなのが付属レンズのEF35-105㎜F4-5.6。

スペック的には大したことないんですが、気軽に使える「壊れても気にならない」レンズとして活躍が期待できます。

先ずはどれくらい写るのかテストしてからになりますが…

 

 

 

 

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でっかくなった? PENTAX KX(デジイチじゃないほう)

デカいと不評だったPENTAX新シリーズ

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PENTAXの地味な銘機、KXです。そういえばデジイチにも同じ名前ありますね

セットモノの第二弾。

次に来るのはPENTAXのKXです。

ネジネジマウントのM42マウントから独自且つオープンなバヨネットマウント、Kマウントを採用したトップバッターです。

基本スペックはそのままに、レンズ交換がやり易くなって登場したKシリーズは、好みに合わせて最先端の絞り優先AE機(K2)、M42 マウントの銘機SPをそのままKマウント化したような廉価版(KM)、そしてファインダー表示を充実させた正常進化版(KX)の3機種がラインナップされました。パッと見はほとんど同じようにみえますけどね…

大型化?

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前のモデルのSPFと比べると同一サイズなのに驚きます

そういえば、このKXが出たときはレンズのマウントを変更されて激怒した従来からのPENTAXユーザーから「肥大化した」だの「不細工」だのと陰口を叩かれまくったみたいですが、比べてみるとなんのことはない。全く同じサイズです。巻上げレバーやら巻き戻しクランクやら外装を見ただけでもSP系列と共用部品が多くあるようです。

レンズの互換性云々と言っても、当時は1000円もしなかった純正のM42→Kマウントアダプターを噛ませば、手持ちのレンズはSPと同様に使えたのですから、後のAF化に伴うMINOLTAMD→αや、CanonFD→EOSに変わるレンズマウント変遷に比べたら驚くほど良心的な機構改革だと思います。

多分、当時の流行りなのか、デザイン的に角張ったシルエットになったもんで、古めかしく丸っこいSP系列のデザインとかけ離れてしまったのが、デカイだの何だのと言ったクレームのきっかけかもしれません。

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この辺を見たらSPっぽいですが…

確かにSP系のクラシカルなデザインは見た目より小さく見えるような気がします。

でも意外と大きかったんですね。アレ。

「X」の文字

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KXのロゴ

PENTAXといえばSPとLXがずば抜けて有名です。

SPはまあ置いといて、LXってのは一部マニアには垂涎の的なカメラでした。

NikonのF3やCanonのΝewF-1とタメを張るかたちで登場したLX。

当時PENTAXの製造元だった旭光学の60周年を記念してギリシャ数字の60を表すLとXを併せてLXって名前にしたとか。

PENTAX67ならぬPENTAX60ですな。

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「ASAHI」PENTAXです

それはさておき

「X」の文字はKXから始まってまして、次にデカイとクレームを付けられたPENTAXが意地で限界まで小さく作ったMX、そしてヘビーデューティーモデルのLXへと進化して終わるわけですが、Xシリーズの初号機たるKXってのはなかなかに力が入った機種だと思うわけです。

届いたKXは…

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電池はLR44仕様なのが良心的。MR9とかだとメンドクサイですからね

雑多なカメラとともに届いたKXは、謎の革ケースに入っていたせいか結構きれいな個体でした。

それでも保護フィルターは汚れきっていて使用不可能そうだったので破棄するしかないのと、ファインダーがゴミだらけでゲンナリしました。

やっぱりファインダーが汚いとダメですね。

まあ、汚いのはジャンク品なんで仕方ないので、気合い入れて掃除してやらないといけません。

巻き上げやシャッターを始めとした各部の動きは大変なめらかでしっかりした感じ。

このあたりは流石PENTAXです。

RICOHのXR-1だとこうは行きません。

ガックガクです。

一定水準を超えたものはやっぱり使っていて気持ちいいです。

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何故かFP接点付き。閃光電球の需要なんてこの時代あったんでしょうかね?

ただ、フィルム単価が高いからなかなか装填できないんですよね。コロナですし…

露出計が生きてるようであればTri-Xでも詰めてやりたいところです。

いつのことになるかわかりませんが…

それにしてもいつの間にやらウチにはKマウントのカメラが大増殖してしまいました。

デジタルのPENTAXは手元にないので、とりあえずの写りを見るためにRかEFマウント用のKマウントアダプターを調達しないといけません。

 あと、片付ける場所も…

 

 

 

 

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禁断のセットモノ RicohXR-2

「貧者のK2」的な存在です

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RicohKマウント機のトップバッター的な存在です

今回、ついに禁断のセットモノに手を出してしまいました。

カメラボディ×3、レンズ×6で3000円…

内容も金額も中途半端なんで、状態はお察しってところなんですが、お目当てはRicohのXR-2。絞り優先AEを備えた当時のRicohフラッグシップ機です。

単品だと結構なお値段がするんですが、セットモノで安そうに見えたので試しに入札したところ、そのまま落札っていつもの流れ。

だいたいこういう時はハズレ引くんですよね。

まあ、慣れてますけども…

そんなことよりもXR-2

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アイピースシャッターと多重露光ボタンが高級機然としてます

RicohのXR-2はKマウント初期のRicohフラッグシップ機。

とは言っても当時はXR-1とXR-2しか売ってなかった気がします。

XR-1はフルメカニカル且つ追伸式メーターのカメラで、XR-2が貧者のK2ならこっちはKXに近い存在です。

スペックもだいたい同じ。

両者ともPENTAXとの差異は、外装がプラスチックで安っぽいところですね。

あとは精度的なところも違いますね。

Ricohは結構ガバガバな感じですが、初めからこうだったのか、それとも経年劣化なのかは今となってはわかりません。

ただ、言えるのはKXだろうとXR-1だろうと同じレンズ付けて同じフィルムを詰めれば同じような写真が撮れるってことです。

なので、お求めやすいお値段のXRシリーズは結構魅力的な存在でした。

脇道に逸れますがXR-1

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こののっぺりとしたペンタ部が最高です

そうそう、社会人になって間もない頃にxr-1を買ったことがありました。

当時はフィルム全盛期だったんで1万円切るぐらいのプライスだったと思います。

使い始めて速攻で巻き上げがダメになってしまって、阪神百貨店の修理屋さんで治してもらったんですが、修理代併せたらKX買えたよねーって当時は思ったもんでした。

ただ、その頃は色々拗らせてたもんで「安いカメラだろうとちゃんと使ってやればちゃんと写るもんだ。寧ろ安いカメラでバンバン撮る方が良い」なんてよくわからないことを考えてたので、廉価版カメラを礼賛してまして、その感覚にXR-1がピッタリと合致していたのを覚えています。

ガタが来たようで…

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スタンダードな軍艦部。巻き上げレバーが頼りない…

でもまあ、そんなこんなでXR-1を使ってたわけですが、その後にRollei35SLを経てcontaxのS2なんかを買ってからは出番もスッカリなくなっていました。

悲しいことに結局はエエカメラの方が使い易いってのがわかったんですが、XR-1に馴染めなかったのはKマウントレンズをほとんど持ってなかったのも原因かなと思います。

暫く使わないとダメになるもので、一年ぐらい放置してたら巻き上げ不良が再発して、最後はジャンク扱いで売り払ってしまいました。

相性が悪かったんですね。

で、今回のXR-2

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誇らし気なエンブレム

今回届いたXR-2、見た目はそれほどヤレて無いんですが、何しろ何十年も前の電子シャッターなので端から期待薄。動けばめっけもんってところです。

暫く使って無かったOlympusのXAから電池を抜いて入れ替えたところ、シャッターが動いてるような感覚。コイツはもしかしたらイケるのかーなんて期待してシャッターダイヤルを動かしてみたところ、スローでも高速シャッターが切れているような感触。

どうも緊急用の機械シャッタ―だけが生きていたらしく、肝心の電気系は死んでる可能性が大でした。

ちょっと期待したんですが、儚かったです。

因みに不具合はもう一か所あるようで、巻き上げレバーの感触がおかしいんです。

前述のXR-1と同じような巻き上げ時の妙な引っかかりが時折見られます。

どうも本格的につかうには何らかの整備をしてやらないといけなそう…

フィルム高騰の折、この状態はキツイですね。

もうちょっとジックリ確かめてやらないと…

 

 

 

 

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10ン年前のデータから

神戸港に浮かぶ海賊船

10年以上昔になりますが、私の住んでいるポートアイランドハーバーランド辺りを船でつなぐ計画がありました。当時は結構大々的に運営されていたように思えます。

三宮意外にも直接アクセスできる街ができるってのは良いお話だと思ってたんですが、残念なことにこの船は少しでも天候が悪かったり波が高かったりすると運休するヘタレ仕様。

常用するには天気であっても波の高さを気にしなけらばならない厄介な路線でした。

出来れば存続して欲しい路線だったので積極的に使うよう心掛けていたのですが、残念ながら廃止に。まあ、利便性やら公共性やらを考慮したら廃止は妥当なんですが、悲しい出来事でした。

で、その定期連絡航路に就いていたのが写真の「海賊船」

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やたら目立つ海賊船

露骨に観光用途の船に見えるんですが、クルージングの空きが多かったのか定期便として神戸港を行ったり来たりしてました。

この海賊船、中にはよくわからないFRP製の人形とかがあって大変メルヘンな雰囲気。

随所に海賊船的な作り込みがあって、船員さんもそれっぽい雰囲気出してたんですが、船員さんの中に一人だけツナギの作業着を着て世界観をスルーしていたオッチャンがいました。

他の船員さんが「社長」って呼んでいたんですが、その呼び方も含めて世界観が定まってなくて面白かったです。

ツナギの社長率いる海賊船の運航会社は経営状態がすこぶる悪かったらしく、定期航路の他、幼稚園の団体貸し切り運航なんかもやっていて、経営の健全化に向けて大変努力されていたようなんですが、ある日を境に船が動かなくなってしまいました。

噂では社長が会社のお金を持ち逃げして蒸発したとか聞きましたが、真相は定かではないです。

でも、世界観ブチ壊しな作業着を着た「社長」が会社の金を持ち逃げして消えるってのが何とも言えないお話ですが、その後錆びを浮かせて神戸港に醜態を晒していたピンクの海賊船はいつの間にやら海外に売られて旅立っていきました。

その後、海賊船の停泊していた場所にはもんじゃ約食べ放題(⁉)を謳う座敷船が泊まるようになって、更なる違和感を醸し出してましたが、それはまた別の話。

ピンクの海賊船が新天地で元気に活躍していることを願ってやみません。

 

 

 

 

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ネタが無いので昔の画像から…

一昨年までは色々行ってました

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暇を見つけて町を散策するのが楽しかったんですが

コロナ禍っていつまで続くんでしょうね…

通常5月はお仕事での移動が多かったんで、結構色々なところへ行ってました。

流石に海外とかは無かったんですが、写真を見返してたら一昨年は九州へ2回行ってたんですね。良い時代だったなぁ…

修学旅行の随伴だったんですが、二回とも一泊は民泊するんでその間は写真屋の仕事がありません。

まあ、一泊の夜だけなんで一瞬だけの自由時間ですが折角個人では来ないようなところまで来てるんで、街を散策しない手はありません。

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発電所位しか目ぼしい建物が無い街ってのがいい味出してます

その時止まった松浦の町はなかなかイイ味出してました。

コロナ前なのに町は結構シャッター街で、寂しい雰囲気。

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人っ気は少ないです

表通りは何もないので、駅へ向かって歩くと場末のスナックがあったりします。

入ったら絶対アウェイな感じです。

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一見さんお断り感がするスナック

曲がりなりにも仕事で来てるので、スナックとかは行けません。

まあ、貧乏性なんで普段から行きませんけどね…

更に歩いて駅に行くと、三セクの松浦鉄道は列車の本数少ないんで駅に列車なんていません。ガラッガラです。

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人気も列車も無い駅。

駅に居ても仕方ないので、帰りは裏路地を辿ってホテルまで帰ります。

少し入り組んだ迷路みたいな町で、こっちは結構面白いです。

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ちょっと入り組んだ裏路地。スナックが多い…

矢鱈とスナックが多いんですが、どこも入り辛そうな雰囲気…

因みに、駅へ行くときに閉まってたスナック「あけみ」も営業を開始してました。

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明かりが灯ったスナック「あけみ」

今頃はどうしておられるんでしょうね。

他所事ながら心配です…

 

 

 

 

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