雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

単三電源問題 適当な基準です

昔ほど単三電池の性能に頼らなくなってます

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ショボい電池の集合写真

フィルム時代はクリップオンのストロボ&単三電池8本使用のパワーパックでバンバンストロボ光らせての撮影をしてたんですが、ふと気づいたらストロボー特にTTL調光の使用頻度が激減してます。

結果が直ぐに見えないフィルムだと、カメラとストロボを信用してTTLでバウンス撮影なんてのが定番でしたが、デジタルだと直ぐに結果が見えて光量調整できるのと、やっぱりカメラのストロボ調光は思うようにならないので、現在は光量をマニュアルで調整して発光させることが多いです。
TTLだとたまに大外れするんですよね。

そういえば当時はちゃんとストロボが光ったかってのは「調光しましたよ」って合図であるストロボの緑ランプとチャージ時間で何となく把握する格好でした。

ネガフィルムだからできた技ですが、今考えたら冷や汗もんです。

あとは、多灯シンクロを多用するのもTTLを使わなくなった要因の一つ。

多党シンクロの時って何を基準にTTLの適正値を出すのかイマイチわかりません。

そんな不安なことするくらいなら、2~3回マニュアルでテスト発行させてイメージに摺り寄せていく方が手っ取り早いですからね。

まあ、説明書熟読してその辺りを把握しろって話かもしれませんが、Godoxのラジオスレーブには英語と中国語の説明書しかなかったので(Kenkoが代理店になってからはあるのかもしれませんが)イマイチニュアンスがわからないんですよね。

ちゃんと英語の勉強しとくべきでした…

 手持ちがショボい…

そんな感じで10年ほど前は1年ごとに充電池を買っては替えしてたんですが、EOS-5D MK3を導入した辺りからアベイラブルライトをメイン光源として撮ることが多くなって、ストロボは文字通り補助光に降格。結果として発光回数も減ってそれほど電池のポテンシャルが高くなくても良くなくなりました。

当時は年に1~2回の割合でストロボの発光管がダメになってたんですが、ここ数年は平穏無事な状態。580EXⅡが修理期限切れて予備ストロボが修理きかなくなったのでヒヤヒヤしていたんですが、今のところ壊れる気配もありません。

まあ、コロナ禍で昨年お仕事が激減した影響もあるんでしょうが、仕事が減って資金繰りが厳しい中で機材が長持ちしているのは素直に喜ばしいです。

で、ヘビーローテーションだった頃はエネループやパナループの大容量版を使ってたんですが、今では1900mAhありゃ十分な状態です。

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古いロゴのエネループ…コレ買ったの何時だったっけ…?

なので、今は手持ちの電池は富士通とかIKEAとかの4本で1000円切るような安物の充電池を使ってます。実際それに予備電池を一回分持って行けば事足りますね。

さらには、最近はミラーレス化で高感度&絞り開け気味な撮影が多いので容量的には十分持ちます。
因みにカインズのPB商品は単体露出計に入れっぱなしですがこっちも相当持ちます。今では出番も少ないので1年ぐらいは余裕です。

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富士通やらIKEAやらカインズのPBがメインです。ショボい…

あと、ラジオスレーブ用は更にショボい投げ売りで4本680円ぐらいで買った得体の知れないのを使ってます。

撮影前日の充電は必須ですが、今のところ問題なく動いてくれてます。

私見ですが、電池はエエのを買って長く使うより安いのを沢山買ってローテーションした方がストレス少ない気がします。

多分1000回充放電出来るって書いてあっても500回超えたあたりで性能が低下して使い勝手悪くなりそうなので、安いのを250回ぐらい使って交換しつつ使うのが良いんじゃないかと思ってます。

広告の触れ込みに比べたら全然使えてないように感じますが、使い捨てのアルカリ電池に比べたら相当エコです。

 

 

 

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EF24-70㎜F2.8LⅡUSM 普通に良いレンズ

 実はまだ買って無かったりします…

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ベタな標準レンズです

ド定番の標準レンズといえば、24~70㎜F2.8ですよね。

使い勝手が良いのはわかっているものの、24~105㎜F4と28~75㎜F2.8,それに単焦点レンズがあるので、欲しいけどなかなか買えずにいました。

お値段も高いですしね。

で、先日28~70㎜F2なんておかしなスペックのレンズを借りたところ、標準レンズ欲しい熱が再燃してしまって、買う前にいっちょ色々試してやろうとCPSで借りてみることにしたんです。

 

blog.kobephotomic.work

 

その第一弾がド定番って言っていい位のEF24~70㎜F2.8LⅡUSMです。

今更感もありますが、メートル儀的なモノとして使ってみないとわかりませんからね。

今更感

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小さくて良いです

それほど古いレンズじゃないと思ってましたが、意外と古くて発売は2012年4月。

先代のEF24~70㎜F2.8Lが2002年の9月なんで、ほぼ10年周期でモデルチェンジされてるみたいです。

と、いうことは、そろそろモデルチェンジの時期か?ーなんて思うんですが、既にRFの24~70㎜F2.8が発売されてますので後継機は発売されずにフェードアウトしていく可能性が高いですね。
RFのを買っちゃうと、当然ながら既存の一眼レフで使えなくなるのが最大のデメリット。高額性のはすごく良いらしいんですが、こっちのEF24~70㎜F2.8LⅡUSMだって発売当初は相当褒めちぎられたレンズなんで、それほど悪くないはず…

EOS-R6に付けてみても不具合は感じません。

そもそも純正同士なんで普通に使えて当たり前なんですよね。

なので、こっちもアリかなーなんて思ってます。

修理部品問題

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実は口径82㎜です。ちょっとデカいです


でも問題は修理なんですよね。

基本的に生産完了時から7年ほどで部品の保有期限ってヤツが終わってしまうので、生産終了月から数えてキッチリ7年後に一切の修理が出来なくなります。

この辺が古い機材のツライところで、仕事で使う以上は制度の保持が出来ないと使い物にならないので、最終的には古い機種は使えなくなってしまいます。

遊びで故障個所も楽しんで…なんて思うのも良いんですが、何しろ標準レンズってのは一番汎用性が高いので色々なシチュエーションで使うため、変な癖があると困るんですよね。いざという時に失敗しちゃうと目も当てられません。

なので、どれくらい生産ラインが持つかってのも重要ポイント。

今後、新型の一眼レフカメラが発売されたりするなら望みはあるんですが、けっこう急速な勢いで市場が縮小しているこのご時世では望み薄かもしれません。

肝心の性能は

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ケーキのロウソクでゴースト出たりもしません

肝心の性能って点では色々と本当に卒なく熟す優等生レンズです。

まあ、もうちょっと望遠伸ばしたいとか基本性能とは別の次元で要求はありますが、光学性能的にはこれと云った文句は無いです。

普通に寄れる明るくていいレンズです。

平凡ですが、平凡ってのがそもそもすごい事ですよね。

強い光源があってもゴーストやらハレーションも起きにくいと感じます。

ただ問題は、終わるかもしれないシステムのレンズに20万円弱が出せるかーって事なんですよね。

残り7年程度だったらちょっともったいないかなーなんて思います。

あとRFの諸レンズも使って比べてみないと…

 

 

 

 

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夕景サルベージ再び 

レンズはEOS888に付いていた38-76㎜です

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EOS5DⅣ EF38-76㎜ データは52㎜域 1/250sec F8です

夕方に少し足を延ばして神戸空港島へ。

滑走路の南側に何で埋め立てたのかわからない広大な土地があります。

何年も前から工事中で雑草が生い茂って荒涼とした雰囲気が何とも良い感じ。

本当はその先の人工砂浜に行こうと思ってたんですが、18時には完全に閉まってしまうため、何時も断念します。

砂浜と道路の間には結婚式場が建っていて、確かその結婚式場が砂浜の指定管理者だったんですが、結婚式場は空いていても砂浜への入り口は閉鎖されてしまいます。

もうちょっと開けてくれてたらいい時間帯に砂浜に出られるんですが、夏場は明るいうちに閉鎖されるので夕暮れ時の砂浜に出ることは叶いません。

尤も、結婚式場なので式場のお客さんは夜でも出られるみたいですが、自治体が造成した砂浜を一事業者が寡占する状態なのは、なんだか納得できないですね。

まあ、文句を言っても出られないモノは出られないので適当に流して帰りました。

空港から砂浜までは結構長い直線道路なので、走っていても気持ちがいいんですよね。

荒涼とした土地から見る神戸の街もなかなか良いものです。

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ここからは港のキリンがよく見えます

 

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読み込み不良 8GB認識セズ?

警告表示もなくフォーマットも出来たのに…

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一瞬、故障かと思いましたが…

先日入手したCASIOのQV-4000。

早速試そうと、適当なブランドの8GBCFをPCでフォーマットして持ち出したところ、「フォーマットをしてください」の表示。早速来たかと思いつつもカメラでフォーマットしたらすんなりとフォーマット完了表示が出たので持ち出しました。

まあ、カメラ側でフォーマットしたほうが安心だからな-なんて思いながらテストで撮影すると、なかなか書き込みが完了しません。

GRDigital(初代)の経験があるので、古いヤツはダメだなぁーなんて思いながらしばらく待ったんですが、10分経っても終わりません。

よくもまあ10分なんて冗長に待ったもんだと我が事ながら感心したんですが、終わらないモノは仕方ないのでしばらくそのまま放置プレイ。

とりあえずは昼休み中ずっとやっといたろうと思って放ったらかしにしたんですが、結局1時間経っても書き込み中ランプが点灯しつつ「DISP」ボタンを押したら記録を中止する旨の表示が出たままでした。

因みに「DISP」ボタンを押しても全く反応ありません。

これはちょっとアタマに来るので、電池を抜いて無理やり終了させて今度は3時間ほど放置プレイ。

3時間後に見てみたら電池が切れてました…

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この状態のまま3時間。本体が爆熱になってました

不具合

流石にコレは異常なんで、CFを変えてリトライ。

当時は8GBなんて超高級品で機械も選んだなぁ…なんてことを思い出してサンディスクの2GBに変更。

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カードが対応してない可能性が濃厚なんでカードをチェンジ

ついでに非圧縮TiffからJPG最高画質に落としてさつえいしてみたら、今度は驚くほどスンナリと認識しました。

結局はカード認識してなかっただけなんですね。

Tiffだと結構書き込み時間かかりますが、何とか我慢できるレベル。

GRDigital(初代)に比べると随分早く書き込み出来ます。

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ISO100固定なんで開放F値がF2だろうとSSは1/170が限界でした

 撮ってみると、やっぱりISO100縛りが厳しいです。

外で撮っていても曇るとし1/100程度にまで落ちるんで、割り切って使わないと不便さが結構ストレスな感じ。動きモノとかは無理っぽいですね。今更これで動態撮る人もいないでしょうけど…

流石にコピー元(違うか)のG2なんかはその辺り上手いことやってる感じですね。

確かに弄るところは物理ボタンになっていて呼び出ししやすいんですが、裏を返せば意地れるところが少ないということでもあります。

あと、前回も書きましたが測光モード変更の物理ボタンは要らないかな…

言っちゃ悪いんですが、壊れても気にならないカメラってことで他のGシリーズ同様、カバンに放り込んで使うのが良い使い方かもしれません。

若干能力不足ではありますが…

 

 

 

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ZENIT TTL 信頼のUSSR銘

ロシア(ソビエト)製一眼レフの代表格

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意外と男前な面構えのZENIT TTL

安かったので試しに入札してみたらそのまま落札してしまいました。

ソビエト時代のロシア製一眼レフZENIT TTLです。

ZENITはその仰々しい位に肉厚なボディと裏腹にショボすぎるスペックが非常に魅力で前々から欲しかったんですが、残念なことに同じこと思う同好の士が結構居るのかそこそこ高値で取引されています。

どう考えても一万円超えるようなカメラじゃ無いんですが、そこは趣味の品。ZENITで撮れるような写真がイイなら、実用性云々言うと中古のPENTAX SPで代用が効きます。野暮言っちゃいけませんね。

それにこう、共産国の香りがそこはかとなくしてくるのが良いんですよね。

まあ、軽い病気みたいなもんです。

ZENIT

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安心のCCCPマーク(笑)

ZENIT(ロシア語で書くとЗени́тらしい)はロシア(時代的にはソビエト連邦)のカメラブランド。

一部マニアには有名なKMZ(クラスノゴルスク機械工場) の製造です。

ZENITの商標は、35㎜一眼レフカメラ用のモノで、メーカー名じゃなくて今で言うとRICOHが製造するPENTAXみたいな感じでしょうか?

前述のKMZでは、Leicaコピーの代表格「Zorki」や、スーパーイコンタのコピーである「Moscow」、同じく6×6判の「Iskra」のほか、スウィング式パノラマカメラで有名な「Horizo​​n」なんかを製造してました。

HasselbladやCONTAXコピー機「Kiev」の各型を作っていたАрсенал(アーセナル)と双璧を成すロシア有数のカメラ工場です。

Арсеналに比べるとKMZの方がロシアンカメラ色が濃くてワクワクします。その分故障しがちな気がしないでもないですが、まあどっちも壊れやすいですよね。

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信頼のMade in USSR(笑)

そしてZENIT TTL

で、今回入手したのがZENITがTTL式露出計を内蔵した初めての機体「ZENIT TTL」になります。

スペックとしてはM42マウント。汎用性は高いです。

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汎用性の塊、M42マウント

シャッター速度はB・1/30〜1/500と非常に低スペック。RICOHのサンキュッパなXR500にすら負けてます。アッチは1/8〜1/500までありますからね。

X接点は1/30。PENTAXの6×7並の低スペックです。

ホットシューも未装備で右手の邪魔なところにシンクロ接点があります。

勿論、外付けのワインダー・モータードライブなんてのはありません。

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軍艦部レイアウト。シャッターダイヤルの書き方が独特

ウリのTTL露出計はどれくらいの照度まで図れるかわかりませんが、絞り込み測光なので使い勝手は悪い目。何よりもファインダーがメチャメチャ暗いので屋外の昼間ぐらいでしか使い物にならなさそうです。動いても多分使わない。

ちなみにミラーはクイックリターン式。

国産では当たり前の機構ですが、ロシア製でクイックリターンミラーだと何故か感激してしまいます。

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誇らしげな「TTL」表記

そんな低スペックのZENIT TTLは1977年の発売。

「連写一眼」で一斉を風靡したCanonAE-1発売の翌年だったりします。

さすがRussia…

届いたブツは…

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ロシア機ツーショット

届いたZENIT TTLはそこそこきれいな個体。

若干テンション上がります。

各部の動きもまずまずで、巻上げレバーなんかはロシア機とは思えないほどの滑らかさ。

巻き上げ角度は大きめで若干ゴリゴリ感はありますが、ロシア機とは思えない精密感があります。

M42マウントのレンズはコムラーの28㎜F3.5とペンタコンの30㎜F3.5、タクマーの300㎜F4.5しか持ってません。

なので、ペンタコンの30㎜を付けてみたんですが、F3.5なんて暗いレンズではピントの山どころか被写体すらよく確認できません。困ったもんです。

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東ドイツ製の30㎜がコミュニズムつながり故か似合います

こいつはなかなか難物だなと思いつつ裏蓋を開けてみると、お察しの通りシャッター幕がjamってます。

どうもオークションの商品概要をよく確認してなかったみたいで、改めて見直すとキチンとシャッター不良と説明に加えて写真も載ってます。

よく見てみるとシャッター後幕を引っ張るリボンが切れているようで、ちょっと弄れば治りそうな症状。

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シャッターがjamッてるのが惜しい…

暇を見つけて治してみようと思ってたんですが、いつになることやら…

 

 

 

  

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ニセG2 CASIOのQV-4000

当時の購入最有力候補機でした…

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ニセG2ことCASIOのQV-4000です

前回に引き続き古いデジカメを落札しては悦に入ってる今日この頃、またもやイランモノを落札してしまいました。

今回のブツはCASIOのQV-4000です。

民生用デジタルカメラのパイオニアとしてその名を馳せたCASIOのデジタルカメラも2018年にはコンパクトデジタルカメラ市場から撤退。今ではスッカリ忘れられた存在になってるわけですが、2000年代はCASIOのデジカメがブイブイ言わしておりました。

最期の方のEXILIMシリーズは、撮影後に発動する何たらモードに時間がかかって撮影後すぐに画像が確認できないのであんまり好きじゃなかったんですが、その前の「QV」シリーズは野暮ったくてスキでした。どうもフィルムカメラっぽさが残る機種ってのが好みなんですよね。

そして、そのQVシリーズ事実上の最終ハイエンド機がQV-4000です。

この機種の後、小型軽量のQVR〇〇って感じに製品展開していったみたいなんで、「事実上」最終機って呼んでも差し支えないんじゃないかなーと思ってます。

G2の兄弟機

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見た目は全然違いますが

このQV-4000、レンズとCCDが同時期に発売されたCanonPowerShotG2と同じもの。

 G2は先日入手済みなのですが、当時欲しかったG2が高くて買えないから「同じようなもんらしいからコッチで良いや」って感じで買おうと思っていたCASIOのQV-4000の方が手に入りにくかったってのは面白い話です。

blog.kobephotomic.work

blog.kobephotomic.workレンズは「Canon」って堂々と銘記されてますし、CCDはSONY製。それらを包むボディがGshockのCASIO製と良いとこ取りのカメラっぽく見えます。寧ろ全部CASIO製っていうよりも魅力的。皮肉なもんです。

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レンズにはバッチリ「Canon Lens」って銘記してあります

カメラとしての纏まりはG2の方が優れているのは間違いありませんが、カメラとしては新興メーカー感の強かったCASIOがどれくらいやってくれるのか楽しみです。

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tQV-4000の方がチョット太いです

操作系色々

G1のレイアウトを踏襲しているG2と違ってQV-4000は自由なのか結構使い勝手の良いボタン&ダイヤル配置。なかでも親指で回すコマンドダイヤルと液晶画面右のジョイスティックは今のカメラと比べても遜色ないくらいの使い易さ。背面の回しにくいホイールしかないG2と比べると大変使いやすい操作系統になってます。

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使い勝手は上々です。


左肩のモードダイヤルは一生使うことの無いであろう余計なシーンセレクトモードが無くてシンプルでわかりやすく、同軸の連射モードダイヤルと相まってアナログながら使いやすいモノになってます。

背面ボタンの配置もなかなか秀逸で、役割は違うのですが配列はちょっと前のEOS各期のような配置。ただし、測光モードボタンが独立して必要か?とか、持ち手左下にAEロックボタンってどうやねん?とか、色々と疑問符の付く配置になってるのは残念なところ。もっと弄るところあるやろうって思いますが、当時の感覚と今とはちょっと違うので仕方ないですね。

メディアはCF

そのほか、記録メディアはコンパクトフラッシュ、電源は単三電池と汎用性の高い組み合わせ。Panasonicの古い機種で痛い目を見たので、現在でも普通に使えるメディア&電源の採用はありがたいですね。

高級品だった時代の名残なのかメディアスロットの開き方が結構独特で、一度手前に迫り出してから外に開く方式。ちょっとしたことですが不用意にメディアスロットが開かないので安心感があるのと高級感がある気がします。何となくですが。

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メディアスロットカバーの開き方が独特です

シンクロターミナル

当時QV-4000を欲しくなった最大の理由がシンクロターミナルの存在。

専門新聞で記者をしていたんですが、当時は会合での冒頭あいさつとかを撮る機会が多かったんですが、大きな会場では内蔵ストロボでは弱くて地灯りのみで撮らざるを得ない状況がありました。

当時のカメラだと暗所に弱くてタングステン光だけだとブレブレになることも屡々。印刷の質とかを考えてもストロボでパキパキにしたかったんですが、あの頃は一眼レフやCanonGシリーズでもない限り外部ストロボを繋げられる機種は数えるほどでした。

スレーブで…って事も考えたんですが、同業他社が炊いたストロボにも反応してしまうのでこの案は却下。ホットシューかシンクロターミナルがあるカメラの必要性を感じていました。会社はお金ないから買ってくれませんしね…

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意外な機能「シンクロターミナル」です

で、QV-4000を調べてみるとシンクロターミナルが付いているではありませんか⁉

今考えたらなんでこのクラスのカメラにシンクロターミナルなんてニッチな機構が搭載されているのか理解し難い面もありますが、当時はこの一点で書いた意欲がMaxになりました。

ISO感度設定…?

ところがこのQV-4000、思わぬところに落とし穴がありました。

驚くことにISO感度設定が無いんです。

シャープネスやら彩度やらコントラストやらは弄れるんですが、何処を探してもISO感度設定が変えられません。

説明書にもざっと斜め読みしたところではISO感度に関する記載は無くて、どないなもんかと思ってたら、価格コムだったかでレビューされた方が感度はISO100固定だと書いておられました。

コイツは参ったなと思いましたね。

いくらストロボが使えても地灯りを拾えないならストロボの届かない背景は黒く落ちまくりです。それこそ夜に写ルンですで撮ったようになっちゃいます。

ライティングをキッチリやったらーなんて声も聞こえてきそうですが、スタジオ撮影やブツ撮り以外でキッチリライトを回すことは至難の業。そもそもライト組むならもっとパラメータ弄れる一眼レフ使いますよね。

そんなこんなでその当時は購入を諦めたのですが、モノが届くまでそのことをスッカリ忘れておりました。記憶っていい加減です。

でもまあ、当時のように何万円も出して買うんじゃなくてヤフオクで1000円だったんで、気楽に使ってみることができるのはありがたい話。

使い勝手悪くても仕事じゃないですからね。楽しんで使えます。

「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」の気持ちで使ってみようと思います。

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出来上がってない感じも好ましいです

 

 

 

 

 

 

 

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毎度の旧型PowerShot 今回は350型

初めてCFと背面液晶を採用したPowerShot350です

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今回は前世紀の遺物です

毎度人気の無いPowerShotを入手して悦に入ってるわけですが、今回のブツはPowerShotの中でも前世紀の遺物。PowerShot350です。

「S」も「G」も何にもアタマに冠するアルファベットの来ないPowerShot350。

ぶっきらぼうな感じが特殊用途向けっぽくてスキです。

1997年製なんで、画質的にはアレですけどね。

「あんなことしてた時代にこんなものが売ってたのか」って感じを楽しんでます。

意外と完成度高め

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結構好ましいスタイルです


90年代なんてまだポケベルが鳴るような時代に発売されたPowerShot350は、Canonとしては結構力を入れた機種のようで、今では当たり前となった背面液晶を初めて搭載。

カメラ型の「PowerShot」としては二機種目みたいで、前年の1996年に発売されたPowerShot600に比べて画素数は落ちるものの、コンパクトで使い勝手の良いカメラとして登場したみたいです。PowerShot600は背面液晶無いですからね。使い勝手で言えば雲泥の差です。

因みに当時のPowerShotは殆どがPCカードに差し込んでWebカメラ的に稼働する機種がほとんど。時代を感じさせますね。

このPowerShot350、大きさも手のひらサイズでコンパクト。

入札したときには小さいビデオカメラ的なサイズ感を思ってましたが、手にしてみるとコンパクトさに驚きます。

さらには当時のデジカメとしては奥行きもあんまりなくて、持ち易いのが好印象。この時代のデジカメはデブなのが多いですからね。

大きさ比較で現在のコンデジと…って思ったんですが、今どきのカメラを持ってないのでG7(Xじゃ無い方…)で比較してみました。

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とりあえずPowerShotG7(初代)と比較。

コンパクトさがわかるかと思います。

さらにはこのPowerShot350、なんと単3電池で駆動します。古いデジカメを落札すると電池問題で苦労することが多いんですが、これなら安心して使えます。

当時の単3Type充電池の性能を考えると現役時代に使ってた方の苦労が偲ばれますが、電池の性能は飛躍的に向上してますからね。今なら楽勝です。

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電源は単3型電池仕様が嬉しいところ

CFが便利?

記録媒体はコンパクトフラッシュ。所謂CFカードなんでスマートメディアなんかと比べると汎用性は高いです。これまた楽勝やなと思ったら手持ちのカードを認識しません。
35GBのヤツは使えないのが当たり前としても、8GB・2GB、更には128MBすらも使用不可。

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色々試しましたが「32MB」のCFだけ認識しました

ここまで来て使えないとか…と凹みかけましたが、はるか昔に貰った32「MB」のCFを差してみたら見ごろに認識してくれました。

流石に128MBのCFを挿して使えない表示が出るとビックリしますね。MBですよ?

流石に前世紀の遺物です。桁が違うZe。

操作性とか

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今では見かけない謎のロゴ

まあ四半世紀前のカメラ、それも成熟していない技術の代物に滑らかな操作性を求めるのは土台間違ってるような気がしますが、それでもこの同じ形のボタンが並ぶ背面には違和感を感じずにはいられません。

メニュー表示から各機能を呼び出して…なんてのは当時売れ筋だったフィルム一眼レフでも付いて無い機能なんで、仕方ないっちゃ仕方無いんですが使い難いことこの上ないです。

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使い辛い背面ボタン。初めってのはこんなもんですね

デジタルカメラってのは弄るパラメータが多いので、効率的に配置してくれないと操作を迷いまくります。なので、このカメラでデフォルト以外の事をしようとすると確実にわからなくなりますね。

日付の変更すらできませんでした…

あと、シャッターを押しても合焦音もシャッター音もしないんで何時撮れたかわからないのもウイークポイント。隠し撮りには最適かもしれませんが、抑々タイムラグがデカそうなんでそっちもダメそうです。

あと、昔のカメラっぽくフォーカス調整は「通常」と「マクロ」の2点のみ。

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焦点調整レバー

まあ、これで良かった時代なのでこんなもんでしょう。

定価約7万円のカメラにしては残念な気もしますが…

あと、背面液晶を生かしてちょっとだけ液晶がTiltします。

今でも背面液晶が固定の機種が多いのに、この時代において液晶稼働を実現するってのは流石としか言いようが無いです。

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液晶が動きます

流石にそ半世紀前のカメラなんで色々古くて遅いんですが、単三電池やCF等々、今の時代に使ってもある程度スッと扱えるのは驚きでした。

あの当時にコレがあれば色々と…なんて妄想が捗ります。

古いの使うと初心を思い出させてくれますね。

 

 

 

 

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