雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

α7700i

アルファーナナセンナナヒャクアイ

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ハードオフのシールが悲しいα7700i


どうも昔から気になってたんですよね。

これまでご縁が無くて手元に来たことは無かったんですが、二代目のα-と言ってもSONYのアレではなくMINOLTAのα7700iです。

一世を風靡したんですが今ではジャンク籠でしか見ない悲しい存在です。

 

αショック


さて、この長ったらしい名前のカメラは1988年なんて云うバブル期の発売。

当時はMINOLTAが後に「αshock」と言われる、傑作機α7000の大成功を受けてブイブイ言わしてた頃だったんで、カメラ誌のみならず一般の広告等々でも目にする機会が多く、コンパクトカメラしか持って無かった中坊当時には大変憧れたもんです。

後継機のα8700iなんてのも全く同じシルエットで出てましたので「MINOLTAってスゲェな」なんて思ってましたね。

 

初めてのカメラ選び

丁度、初めてのカメラを買う予定だったんですが、上記の通りMINOLTAは凄いものの、他にも候補機種が多すぎて目移りする状態でした。

予算的にα7700iクラスがねらい目だったんですが、CANONNikonもそれぞれいい機種があるんで迷いまくってましたね。

当時はこれの他にEOS-10とF-601とで最後まで迷っていまして、カメラ屋でカタログをもらってきては読み漁ってたのでこのフォルムが未だ脳裏に焼き付いて消えません。

でも、なんだかんだで結局NikonのF-601にしちゃいましたけど…

多分、ストロボの有無が決め手だったかな?素人的に「フラッシュ無いと室内とか夜とか撮影できひんがな」って考えでしたので、それが無かったらこっちもアリだったんでしょうね。多分。

 

で、購入なんですが…

そんなカメラを仕事帰りに立ち寄ったハードオフで300円で見つけたのですが、ファーストミートの時は諦めて帰ってます。

 

というのも、ジャンク籠から取り出してしげしげ見ていた時に「それってエエカメラなんですか?」と、ニコニコ顔で話しかけてきたおじさんがいました。

話しかけられたので適当に世間話していると、突然名刺を出してきて「興味ありませんか?」なんて宗教の勧誘を受けたんです。いや内心ビックリしましたね。

確かに、「平日の昼間っからハードオフでジャンクを漁る」なんてことしてる若くない男性ーだったら心に闇を抱えていそうですもんね。

実際、別なベクトルで闇抱えてますけどねw

 

勿論、そんなところで入信なんてしないんで即答で断ったものの、何となく居づらくなって何も買わずに店を出てしまいました。

考えたらアレはハードオフへの営業妨害でしかないような…

 

結局リベンジ

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PB-7を備えた裏蓋がカッコイイ…

大したもんではなさそうなんで買わずにいても良かったのですが、購入を後押ししたのは換装された裏蓋のプログラムバックPB-7。普通のデータバックと違うところがもうたまりませんね。何か凄いことが出来そうな雰囲気がイイです。

で、プログラムバックとは何ぞや?と思って調べてみたら、つまるところカウントの写し込みとインターバルタイマーが出来るだけのデータバックに過ぎなかったですが、このテのアイテムにはめっぽう弱いので、気づけばレジに居ました。

 

試運転

結局買って帰って今に至るのですが、さすがに30年まえのカメラですので、動作関連はお察しな感じ。精度的にアテにならない三点測距とEOS5D並みな秒3駒の巻き上げで、動作は当時の記憶よりも随分まったりした動き。

プログラムバックの肝であるインターバルタイマー機能はキッチリと動いたんですが、実際のところ何処で使うねんって話ですよね。
それにしても、実際この機種を仕事で使うことなんて無いので良いんですが、コマンドダイヤルが無いのでシャッターやら絞りの操作が非常に面倒。さらにはマニュアル露出計のバーグラフも無いので、外の撮影でマニュアル露出を使うのが相当大変です。マニュアル操作のことなんて微塵も考えていないところがマニア的に厳しいです。

ただ、デザインは良いんですよね。デザインは…