そう言えばカメラバック
特に珍しくも無いのですが、カメラバックはDONKE派でした。
TENBA買ったものの、緩衝材部分が大きいのかサイズに比べて収容力が少ないので詰込派の自分としては不満が大きかったのでした。
ですが、写真屋時代に支給されたDONKEのF1を使ってみるとこれが意外に使い易い。
ガワはスカスカであるものの、必要なモノが大体入るので大変気に入って、以来ずっとDONKEでした。
始めはボディとレンズを外してしまわないと入らないのが面倒でしたが、今になってみるとマウントがダメージを受けないので、カメラ・レンズの精度的には良かったのかもしれません。
丈夫なイメージですが
意丈夫なイメージのDONKEですが、コットンなので擦れてしまうのと退色がウイークポイントです。
恥円に買ったオリーブ色のDONKEは3月も経たない内に色落ちして、米軍放出品の様相を呈してました。初めは当時入っていたウエディングスナップ現場のBossにも「オマエらしくてエエん違うか」なんて言われていたオリーブ色も、さすがに色落ちしてからはダメ出しされてしまいました。
なので、二代目はバリスティックのタイプにしたのですが、背面部が「耳無し芳一」の耳みたいに、そこだけ無防備なキャンバス地なので、すり減って穴が開くのに時間はかかりませんでした。
輸入元が変わったために値段も上がり、そうそう買い替えもできないので、残る道はセルフ補修です。
擦り減って穴が開きかけたところで、帆布を背面部全体の大きさに切りアイロン接着剤で貼り付けると、意外にもきれいに修復でき(誤魔化せ)ます。修理しても3年ほどでダメになってくるので、ヤレて来たら引っぺがして同じように貼り付ければOK。
大体1000円ぐらいあれば補修できます。
因みにストラップも時を同じくしてモロモロになってくるので、手芸屋さんで同じようなカバン紐を買えってカメラのストラップを付ける要領で交換してやると、見違えるようになります。
DONKEお使いの方は是非お試しを。
もう一つのウイークポイント
セルフで修理しまくりなDONKEでしたが、残念なことに治せない弱点がありました。
それがストラップ付け根の部分で、ここもキャンバス地ですから結構擦れます。
更に扱いがヘビーだと捻れる力も加わるので、結構チビてくるのです。
何しろ一番力がかかるところですし、切れたら危険なので当て布で補強はしたものの根本的な解決策にはなってなかったらしく、残念ながら丁度旅行中に崩壊しました。仕事の時でなくてよかったです。
:สถานีสะพานตากสิน
崩壊したのは去年にタイへ旅行に行った時の事。
ホテルへ向かう船へと乗り換えるBTSのサパーンタクシン駅に降りたら、そこそこの屋台とそれなりの路上ライブで賑わってました。
因みに何泊かするので、結構な回数その駅に足を運ぶんですが、路上ライブは毎回人が違います。ジャ○ネットで買ったようなハンドカラオケで歌うおばちゃんやら、複数でバンドみたいに演奏するのやら、結構バラエティーに富んでました。
で、その日は小さな女の子が人形後ろに変な龍のギターを持って弾き語りしてまして、ちょっと目を引いたんです。
これは撮らねば…って考えて、先ずは肩にぶら下げてるPanasonicのLX100で抑え、さらに身を入れて撮ろうと思って雑にカメラバックを漁り、5DⅣを出して撮ろうとしたときに船着場から大きな声で出航のアナウンス。こんな時に焦ったら中身が引っかかったりするんですよね。取れないのでさらに力を込めてレンズを取りだした途端、DONKEのストラップ付け根がまさかの御臨終。
紐が外れた勢いでころころと転がるカメラバックを見て、一瞬我を失いましたが、中身はお土産に買ったTシャツを無理矢理詰め込んでいた(このせいでレンズが取れなかった)のが幸いしたのか、機材に関してはノーダメージ。不幸中の幸いですね。
切れた場所も船着場に着く直前だったのでなんてことは無かったんですが、もう少し切れるのが遅かったら川に落とすところでした。
危ない危ない。
補修
ホテルに帰ってからアメニティの針をすべて潰し、縫糸も全部使い切って補修。分厚い生地と格闘して指先が痛くなるほどにチクチクと縫ったら何とか繋がったので、帰国まではどうにか務めを果たしてくれました。
さすがに一度切れたら怖いので帰宅後は予備役編入。代替としてTAMRACを購入して今に至ります。
カメラバックは大事なものが入ってるだけに、落っことしたら大ダメージです。
機材のチェックだけでなく、入れ物もちゃんと整備をしなきゃエライ目にあいますね。