学生時分から欲しかったヤツです
今から遥か昔。
学生部自分頃ですが、ソビエト連邦が崩壊して露西亜の界隈が大混乱したころを境にソビエト・ロシア製カメラが大量に日本に流入したように思います。
その頃、ソビエト製の手巻き時計を愛用していたこともあってロシア製を憎からず思っていた私はひそかにロシア製カメラ入手を目論んでいたんですが、出だしに遅れたこともあってイイものを入手できなくていました。
やっぱりコピーLeicaとコピーCONTAX、それにM42マウントの出来が悪い一眼レフなんかが狙い目ですよね。
あとコピーハッセルブラッドとコピーペンタコンシックスもありましたね。
どれもこれも機械的に信用ならんのに高い気がするんですよ。
どのみち「雰囲気」を楽しむだけなのにちょっとコスト掛け過ぎるなって思う訳です。
ゾルキーなんかは買いましたが
でもやっぱり誘惑には弱いもので、一万円チョイでゾルキーCを買って遊んでました。
まあLeicaコピーは機構も単純なんでそれほど壊れないんですが、調子に乗ってミノックスのコピー機であるKievってのを買ったらこれがまた酷いもんで、直ぐに故障して使えなくなってしまいました。
その次に有名なコシナのコピーであるLomoのLC-Aってのを買ったらこれがKievに輪をかけて酷いもんで、数枚に一枚ぐらいしか撮れない残酷仕様。なまじシャッター音がするもんで撮れたと思ったら1/3程スケスケなネガが仕上がってるので怒りを通り越して呆れましたよ。皆なんでLomoなんていうゴミカメラを崇め奉ってるのか理解に苦しみますね。あれなら写ルンですの方がナンボかマシです。何しろ写りますからね。
本題です
さてさて前置きが長くなりましたが、結論としてロシア製のカメラで電子シャッターはダメ。信用できないって事がようやくわかりました。
次に小型もダメ。小さいのは壊れます。ソビエトは小さいのを上手く作れません。
最期にコピー機はもっとダメ。複雑な機構をコピーする力はソビエト連邦にはありません。故障個所をリベットで修復した機体をまるっとコピーしたTu-4はコピー元のB-29よりはるかに性能が低かったことを思い出すべきです。
なので、ソビエト製ならオリジナルで且つデッカイモノを買うのが吉ではないかと思った次第です。
機構が単純で西側諸国(死語ですが)のモノに比べてデカ目の製品。
それが今回買ったCHAIKA-2です。
入手経路はまたもやヤフオク。久々のアタリです。
CHAJKA-2
CHAJKAと書いて「チャイカ」
カモメです。
中国製で言ったらシーガル…妙な共通点。
因みに「2」を「two,トゥー」みたいに英語発音しないで「два, ドゥヴァ」って読みたいところ。つまりチャイカドゥヴァって読みます。
ケーブイワンをカーヴェー・アヂーンって言うような感じです。はい。
シリーズはこの後、2M・3へと進化していくようですが新型程ダメな感じになっていくのは「ロシアカメラあるある」です。少なくともデザインは悪い意味でソビエトらしさが濃くなっていきます。
それにしてもまあ、なんともシンプルな機械です。
素通しみたいなファインダーに28㎜F2.8レンズが付いたハーフサイズカメラで、シャッターもB.1/30~250と大変シンプル。
因みにAEなんて上等なものは無くて露出計すらありません。ロシア製だとそんな機構あっても大抵壊れてるので無い方が故障してないからありがたいほどです。
L39マウント?
ここまでは普通のハーフサイズカメラって感じですが、このチャイカ実はレンズが外れます。
マウントはL39.、つまり昔のLeicaマウントなんですよね。
でもLeicaマウントとはフランジバックの長さが違うらしく、互換性は皆無。
どうやったらこんな仕様になるんやと思うところですが、これは撮影レンズが引き延ばしレンズを兼ねてるからだそうです。
つまり、カメラで撮った画像を現像したらカメラから外したレンズを使って紙焼きするという共産主義らしい机上の空論的に合理的なシステムなんですよね。
考えてみたら、フランジバックの長さが違うのでフェドやゾルキーに付けたりとかはできない方が、引き延ばしレンズ云々いうよりも不便だと思うんですが、この辺りの間が抜けた感じが露西亜っぽくて好きです。
で、今はミラーレスの時代。
丁度EOSR6も手元にあることで、どんな描写してくれるのか楽しみです。
ハーフサイズ用なんでちゃんと使うにはクロップしないとダメですが…
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