フォーサーズなのに一眼レフ然とした普及機
E-300なんて買ったもんで、ついつい欲が出て2018年というマイクロフォーサーズ真っ盛りの時期にフォーサーズのカメラを購入。メーカーが見捨てた規格・システムは大変買いやすいお値段になっていたので散財してしまいました。
確か1万円しなかったと思います。
その頃には25㎜のパンケーキレンズやらも買ってしまっていて
「予備ボディが要るな」
なんて、本来は必要性の無いことを必要と思い込んでしまっていたので、勢いに任せて買ってしまってました。
E-300の不満点
ロートルのE-300に対する不満点なんて、現行カメラを使っていると嫌というほど出てくるんですが、何よりもまずファインダーの見え具合が厳しいんですよね。
撮像素子というかセンサーサイズがファインダーの見え具合と直結する一眼レフにおいては、APS-Cよりも小さいセンサーを用いるフォーサーズはファインダー像の見え具合という観点からは大変不利。細かいピントは見えないんですよね。
ファインダーの表示もバーグラフが無いんで露出の感覚を把握しにくいところも残念ポイント。
それに加えて時代相応に小さくて解像度の低い背面液晶も見にくくて厳しいんですよね。さらに言えば処理速度も遅いしダブルスロットって言ってもXDピクチャーカードだし、他にもいろいろ…
で、その辺りをフォーサーズで解消しようと思ったらE-5しか無いんですよね。ダブルスロットは解決しませんが。
OLYMPUSがプロ向けに力を入れまくって発売しただけあって、E一桁機は大変いい出来栄え。大きさ以外には文句はありません。
ただ、良いものは人気があって値段も高くなるのは世の常。
お金に余裕もないので、終わった規格に大枚叩くのは良策とは言えません。
そうなるとE二桁か三桁。
E-10とE-20は別シリーズで、レンズが交換できるE-30はE-3とE-5の中間ぐらいなプライス。ミドル機にしてはお値段も高いんで、そこまで値段張るならE-3やE-5買うほうがマシです。そこまでの覚悟はないので、結局は消去法で三桁シリーズしか残りません。
E-400系とE-500系
三桁だとE-300の発展型E-330、小型軽量なE-400系列、そして大型で手ブレ補正がウリなE-500系列の3種類。
E-330はライブビューがあるぐらいでE-300と大差ないので、狙いは400系か500系なんですが、400系は小型軽量が仇して電池が共用できないので500系が候補です。
500系のなかでE-500 は性能もファインダーもイマイチな出来。
E-510とE-520 は、ライブビュー時にコントラストAFが使えたりハイライト部の白飛びが改善されたりと、結構な性能的差があるものの中古売値はほとんど一緒なんで、安い旧フォーサーズ買うなら、実質E-520しか選択肢が無いんです。
今ならE-620なんてのも安くなりましたけどね。これはこれで…
E-300と比べると
ファインダーも液晶も操作系もすべてリファインされていて流石というところ。
でも、E-300しか使ってなければその性能向上に感動するところなんですが、普段現役のCanon機を使ってると全く感動がなくて残念。
昔ながらの一眼レフスタイルに戻ったので操作系統は迷いがなくていいんですが、肝心の描写制で問題ありってところです。
レンズがショボいからボケやらなんやらがもう一つなのは納得しているんですが、高感度が残念すぎる描写。
ノイズに偽色にエライことです。
夜は使えないと思って差し支えないですね。
今日日は薄暮・夜間の撮影が流行りなんじゃないかなと思うんですが、E-520をつかっていると日が落ちてしまえばお手上げ状態。スローシャッターを切るのもアレですし、ご自慢のISもそれほど真価を発揮できません。
ただ、オマケ程度でもライブビューは付いているところは大変便利。
一度ライブビューを使ってしまうと、無いのが考えられなくなります。
こうなるとミラーレスに…
高感度やら背面液晶の見栄具合やらを考えたら(旧フォーサーズでは一番)新型のE-620にも興味が出てきます。
E-620はE-3やE-30と同様の2軸可動式液晶モニターを搭載しているので大変魅力的。
やっぱり他のカメラでライブビューに慣れてしまうと、可動しない液晶はチョット使い難いんですよね。
E-520は液晶が動かないのでライブビューがあっても補助的な存在なんです。
でもライブビューがメインなら、値段のこなれてきたOM-D系列をマウントアダプターで使うほうが現実的。純正で繋がるわけですし、E-M1なんて結構イイんですよね。
そうなると仕事用にもマイクロフォーサーズを…ってなりそうなんで、怖いから我慢してます。本気になると予算が持ちません。
フォーサーズはたまに使って不便さを思い出すのが良い使い方かなーなんて思います。
安くで楽しむには多少の不便が付いて回るものです。それに「シャッター切った感」は一眼レフでしか味わえないですからね。
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