この数メートルだけしか残ってないです
その昔、港には鉄道が付きものでした。
船から降ろした荷物は貨車に乗って全国津々浦々へと流れて行ったもんです。
網の目のように敷かれていた線路もモータリゼーションの波にさらわれて嘘のように消えて行きました。
神戸港にも当然ながら線路が沢山敷かれていて、灘から海手に線路が伸分岐していて今の港の森公園やHAT神戸辺りに大きな神戸港駅が置かれ、そこから神戸製鋼やらメリケンパーク辺りにも線路が伸びていました。いまでも建物の形や道路形状にその名残を見ることができます。
神戸駅前のハーバーランドは元々貨物駅だった事なんかは比較的有名なんじゃないかと思います。
また兵庫駅から伸びている和田岬線から分岐した貨物線ってのもあって、こちらは神戸中央卸売市場まで伸びてました。
この辺りは再開発が進んでいるので痕跡があまり残っていないのが残念です。
が、市場の入り口辺りに線路が少しだけ残っているとの情報を得たので、チョックラ仕事帰りに覗いてみました。
残念なことに線路が残っているところは私有地のようで、私が訪れた時にはおっちゃんがトラックを洗車していました。
邪魔してはいけないのと揉め事を避けるべく、遠目から50㎜で撮影です。
線路跡の近くには貨物線の構造物と思しき残骸みたいなのもあって、大変興味を惹かれました。使い終わった線路で作られてるようで、こんなの見たらワクワクしますね。
これで廃車体のダルマとかが転がってたら最高なんですが、そこまで美味しいモノはありませんでいた。残念。
因みに市場付近の廃線跡付近では、昔の建物が取り壊されて道路を拡張したり、巨大ジャスコなんかができてしまったので、貨物線の痕跡が消えかかってました。
諸行無常とはいえ寂しいもんです。
でも考えてみたら、たかだか40年前には港一帯に線路が敷かれていたのに、こうもアッサリと消えていってしまったのには驚くとともに一抹の寂しさを禁じ得ません。
そういえば昔は国鉄の線路沿いには至る所に工場への引き込み線がありましたが、殆ど無くなってしまいましたよね。
Wikipediaなんかにはちょっとした記録があったりして往時を偲ばせますが、情報量が少ないのが残念なところ。
少しでも興味を惹いたなら記録しないといけませんね。
因みに今回の写真はEOS10Dを買ったことでkonicaMinoltaのα-7Digital熱が再燃したので、α-7で撮ってます。
いやいやこの時代のカメラは取ってて楽しいですね。
仕上がりがどうかは置いといて…
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