個人的に一番使いやすいRetinaです。使ったことないけど…
KODAKのRetinaってのは好きな人は知ってる程度の知名度なんじゃないでしょうか。
35㎜フィルムを使う小型のスプリングカメラとしてはメジャーな機種です。
スプリングカメラっていうと、レバー押し込み巻き上げと観音開きが特徴的なvoigtlanderのvitessとか、信者の多いZeissのcontessaなんかが目を惹きますが、RetinaはKODAK製だけあって堅実且つそつのない作りがイイ感じなカメラに仕上がってます。
因みに中古では上位互換機種のRetinaⅢcなんかが多く出回ってる感じですが、そのⅢcを簡略化したのが今回のRetinaⅡcです。
距離計無しのⅠ型、全部入りのⅢ型、その中間のⅡ型って感じでしょうか。
それほど詳しいわけでは無いのですが、何か惹かれるものがあるのがRetinaってカメラです。
そういやベトナムでも
20年ほど前のベトナム・ホーチミンのドンコイ通りでもRetinaが売られてました。
Ⅲ型系列はあまり見かけませんでしたが、Ⅱ型やⅠ型はちょくちょく見かけた気がします。骨董屋にならんでも違和感が無いのがRetinaですが、当時隆盛を極めたDPE屋の店先にも置いてあったのが印象的。それだけ実用的だったのかもしれません。
あの時contessaじゃなくてRetinaにしとけば…
因みにレンズはSchneider製
KODAK製ですがレンズはektarじゃなくてSchneider製のRetina-Xenon。
わざわざRetinaの為に銘が打たれてます。
調べてみたらSchneider製のRetina-XenonだけでなくてRodenstock製のheligonを付けたタイプもあったとかで、色々と奥が深そうでです。
RolleiFlexもそうですが、この辺りの機種はZeiss一辺倒じゃないところが面白いですね。
どんな写りなのか非常に興味深いところです。
露出計は無いのですが、シャッターと絞りはEV値を設定したら範囲内のシャッター速度と絞り値がロックされる方式で、Ikontaなんかと同じやり方。


blog.kobephotomic.workIkontaのは硬くてやり辛かったんですが、Retinaのほうは結構軽く動いて操作しやすいです。この辺りはKODAKの面目躍如なのか保管状態の差なのかは今となってはわかりませんが、Retinaが操作しやすいって事は間違いないかなって思います。
さて、いつものパターンです
このRetinaⅡc 、色々と弄ってたら物凄く気に入ってしまったんですが、例によってダメなところが露呈しました。
このテのカメラあるあるなんですが、巻き上げできません…
チャージもシャッター速度の変化も絞り込みもいけたんですが、テストフィルムを噛ましてみたところ、全く巻き上げてくれないのがわかりました。
非常に残念です…
巻き上げも、何かちょっと手助けしてやればイケそうな感じなんですけどね…
わかる方がおられたら修理方法を伝授していただきたいです。
contessaよりも構造は単純そうなので、何とかして治したいと思います。
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