懐かしのOM2桁機です
ついつい落札しちゃいました。
OlympusのOM2桁機の最終型、OM40です。
ガキンチョだった頃、Olympusが結構鉄道雑誌に広告入れてまして、OM10はなかなかイイ感じに旅愁を誘われる広告で少年時分は非常に心を打たれました。
チョットお金貯めてイチガンレフを買いたいと思う世代には、優しいプライスと精悍なルックス、それに加えてイイ所を突いてくる広告で、OlympusのOM二桁機には憧れと現実味が綯い交ぜになった何とも言えない思い出があったりします。
OM10.20辺りはまあ普通なんですが、OM30は実験機みたいな黎明期のAF機でお値段も高騰。ちょっと手が出ない感がありました。
続くOM40ですが、これがインパクトに全振りしたような広告でして、マッチョでテッカテカな男性が手を伸ばして顔にカメラを持ってきているよな写真がドンと載っていて「ぼくは逆光強です」と大きくOM40のアピールポイントを謳ってました。
構図的にカメラが顔なマッチョ人間って感じでインパクトの塊。
何十年も経った今でも忘れることのできない広告でした。
前振りが長くなりましたが、そんなOM40を落札してしまいました。
ジャンクで1000円ほど。
まあ、賭けです。
電池入れてみたら普通に動いて驚きましたが、廉価版のOM2桁機って結構丈夫。OM10なんて驚くほど生き残ってますからね…
そんな感じでm懐かしくて悪い夢に出てきそうなOM40が手元にやってきました。
何よりも先ず、ゴムだらけの外装が何とも安っぽいなって感じますね。
OMヒトケタは結構丁寧に作られて高級感を醸し出しているのとは対照的。
まあ、シボ皮ってのが古臭いと思われつつあった時代だから仕方ないのか漏れません。
お得意のESP測光ってのがどれくらい効くのかわかりませんが、この測光切り替えがちょっとワクワクしますよね。NikonのFAと同じようなスイッチですが、OM40の方が主張が激しいめです。
因みにOM40からフィルム感度をパトローネのバーコード的なものから読み取るDXコードにも対応してるんですが、OM一番のウリである右肩の露出補正ダイヤルを完全に殺さないと使えないという、本末転倒な設置のされ方をしているので、これ使う人はいなかっただろうなぁ…って思いますね。
操作系はいつものOMで非常に使い易くて良いのですが、シャッター幕が横走り布幕なんで最高速度が1/1000sec、X接点が1/60secと非常に低速。
この辺は結構物足りないところです。
フィルムだと感度変えられないからTri-Xとか詰めちゃったらシャッターの最高速が1/1000secだとドピーカン時はF16とかF22ぐらいまで絞らないとダメなんですよね。
なかなかツライところです。
横走りシャッターのフィルムカメラはシャッターのレンジが狭いので難しいですね。
感触は良いんですけど…
コイツにもフィルム詰めたいんですが、プチ断捨離した時にOMのレンズ売っちゃったもんで、今使うとイマイチ良くなさそうな35-70㎜のズームしか使えないんですよね…
これを機にOM少し拡充してみようかなと思案中です。
勿論ジャンクで…
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