今更感のあるお話ですが
「引き延ばしレンズで撮影」ってのをやってみようと思いつきました。
引き延ばしレンズってのはフィルムを紙に焼き付ける引き延ばし機って機械に付けるためのレンズで、アナログのモノクロ処理には必須のアイテム。
20年程前までは無くてはならないものの一つでしたが、今はよっぽどのモノ好きでないとモノクロプリントなんてしません。
元々のレンズ単価は安い方で、新品のNikkorでも一万するかしないか(うろ覚え)だったんで、まあ安いもんです。
NikonやFujiのレンズで十分な結果が得られたんですが、RodenstockやらSchneiderやらのドイツ製高級品もあったりしました。まあ、高くて手が出なかった訳ですけども…
引き延ばし機用レンズ
まあ、そんな必需品もデジタル化の波に呑まれて不要不急品になってしまい、今ではほとんど必要のない趣味品と成り下がってしまいました。
まあ、モノクロプリントの印画紙も薬品もかなりの製品が姿を消して、貧乏学生御用達の三菱GEKKOなんてあっという間に消滅してしまいましたからね。消えなかったイルフォードなどの舶来ブランドも、フィルムと同じように恐ろしいまでの値上げをされてしまったら暗室作業をする人なんて激減しますよね。悲しいことです。
そう云った消耗品もそうですが、引き延ばし機やそれに使うレンズなんてのも需要が無くなって、ジャンク置き場でも肩身が狭い様子で鎮座しているのをよく見かけます。
諸行無常ですね。
機械は無理でもレンズなら…
まあ引き延ばし機は使い道が無いとして、レンズは何かしかに使えそうです。
マウントはLeicaのL39マウント。焦点距離もハーフ用が35㎜、普通の35㎜フルサイズ用が50㎜、645判用が75㎜と使い易そうな焦点距離なので、フォーカスさえ何とかなれば楽しい撮影が出来そうです。
実際、マウントアダプターが流行った頃には引き延ばしレンズを使って撮影した記事なんかも見かけました。
それをマネしてみようって寸法です。
フランジバックは一眼レフでも使えるみたいな話だったんで、ミラーレスなら尚更です。
まあ、どんな方法で焦点合わせるかは置いといて、先ずはブツを入手しました。
FUJIじゃなかった…
入手したのはLucky7.5㎝F4.5
何でコレにしいたのかって言うと、一番安かったのと読み間違えたから。
引き延ばし機の大手だったLuckyは「藤本写真工業」って会社が作ってました。
その「FUJIMOTO」を「FUJIPHOTO」と読み間違えて買ってしまったんですね。
ちゃんと「Lucky」って書いてあったのに…
まあ、Luckyの90MSは学校や友人宅で散々借りて使ったのでブランドに対して信用はあります。ただついていレンズはNikkorでしたけどね。
それなりには解像してくれるでしょう」。多分。
フランジバック
問題は「どうやってピント合わせるか」なんですよね。
読みかじった知識では引き延ばしレンズのフランジバックはレンズによってマチマチらしいので、現物合わせって事になります。
最悪無限遠さえ出たらいいかと思ってたんですが、手元にはLeicaのMマウントをCanonのRマウントに付けるアダプターしかありません。
ちょっと合わせてみたところ、全然ピント合いません。
どうも近すぎるみたいなんで、間に結構な長さの筒を挟まないとダメそうです。
そうなると、ヘリコイドアダプターやら何やらが必要となってきますんで、ちょっと気合入れてモノ揃えないといけないさそうなのが頭痛い所です。
折角500円でレンズ仕入れてきたのに…
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