KYOCERA一眼レフは交換レンズが少ないので…
いつも仕事帰りにジャンクを漁りに行っている元町の中古屋さんで、謎のテレコンを発掘しました。
オートフォーカスの黎明期に多く見られたマニュアルフォーカスレンズとAFボディの間に挟むオートフォーカス機能の付いたテレコンバーターです。
Nikonも試作機みたいな量産機F3AFのころに同じようなの作ってましたよね。
それのKYOCERA版ですが、他社の徒は一味違います。
KYOCERAのモノが他社のと違うのは、マウントアダプターを兼ねたAF変換テレコンバーターってところなんです。
一見するとZeiss効果でお金に余裕のある方々にバカ売れしそうですが、どうもトンと売れなかったようで、中古でも見かけることはほとんど無かったアイテム。
そんなレアなアクセサリーが300円でジャンク籠に転がっていましたんで、嫌も応もなく連れて帰ってしまいました。
抑々ボディが…
KYOCERAのカメラボディって確か、200AF・210AF・230AF・270AF・300AFの5機種ぐらいしかありませんよね?
その中で比較的真面なのは230AFぐらいのもの。後は廉価版のエントリー機です。
でも230AFはKYOCERA一眼レフの第一号機。MINOLTAα7000が全盛期に発売されたオートフォーカス一眼レフの第一世代若しくは1.5世代ってところの性能と操作系統です。
後継機は尽く操作性の悪い廉価版しかないので、お財布に余裕のあるCONTAXやZeissが好きな年配のカメラ好きの方々には相手にされないラインアップ。
いくら老眼が進んだからと言っても性能の低いAF機に乗り換えるなんてことはなさそうです。
230AFを発売して間の無い頃なら、今後出るかもしれない高級カメラの待ってるに未来に投資って事も考えたかもしれませんが、そんな未来は来ませんでした。
各局、京セラ字体「CONTAX」の銘が無いと売れないことに気付いたのか、KYOCERA銘のカメラたちは市場からフェードアウトしていきます。
やっぱりブランドイメージって大切なんですね。
所詮はテレコンなんで
まあ、ボディがポンコツなのが問題でもあったんですが、AFコンバーターと言っても所詮はテレコンなので、デメリットが多いのも問題でした。
焦点距離が1.6倍になるほかF値も1.5段ほど暗くなるんで、Planar50㎜F1.7が80㎜F2.8になるのは兎も角(嫌って人も多そうですが…)、Distagonの25㎜F2.8は40㎜のF4.5なんて面白くないスペックのレンズになっちゃいます。
しかも挟み込むのはZeissのMutarなんて銘のあるのじゃなくて、京セラ(敢えて漢字カタカナ書き)のテレコン。
何となくネガティブな印象しかありませんので、売れなかったのも已む無いのかなって思います。
やっぱりレンズはそのままの焦点距離で使いたいもんですしね。
で、ジャンク籠
そんなふうにデメリットだらけなもんで、ジャンク籠へ転がり込んできたんでしょう。
恐ろしい事にレンズの上に値札貼ってありました。
それぐらいぞんざいな扱いされてます。
カビカビのボロレンズですらこんな扱いされないだろうと思うと泣けてきます。
値札が貼ってなくてもコンバーターの後玉もちょっと曇ってるみたいで、なかなか厳しいようです。
が、
試しに手持ちの270AFに付けてみたらAFが問題なく動いたので驚きました。
まだ50㎜しかつけてないんですが、やはり標準レンズはF値が明るいのでAFもスムーズに動いてくれます。
そして、コンバーターも意外とタフそうです。
あとは写りが良かったら万々歳なのですが、こればっかりはフィルム通してみないとわからないんですよね。
フィルム高騰の折、試写もなかなか勇気がいります。
これでちゃんと写ればKYOCERA一眼レフの望遠系はなんとか賄えるわけなんですが、コンバーターのZeissレンズと望遠ズーム歯科手元に無いので広角系が足りません。
最低でも35㎜域は欲しい所なんですが…
私のKYOCERA一眼レフが使い物になる日はなかなか遠そうです。
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