シンプルで低価格が身上の普及機でした
先日から島根続きですが、折角車で4時間ほどかけてきているので土産くらい買ってもいいだろうと帰り道に地元のキタムラへ寄ってみました。
先日、郡上八幡へ行った際にも二か所ほど「キタムラ」に寄ってみたんですが、ジャンクコーナーが無い「ハズレ」の店でして、戦果無しで時間だけ潰してしまったのが悔やまれました。
今回の島根の帰りに立ち寄った「松江・学園通り店」は「アタリ」のお店で、ジャンクコーナーがそこそこ充実。中古も品ぞろえが豊富だったので、帰るのが30分ほど遅くなってしまいました。
で、散々迷った挙句の戦果ですが、RicohのXR-10Mを550円で入手。なかなかの戦果だと自負しています。
動作確認していないのですが、ここまでジャンク漁りに慣れてくると大体見たら動くかどうかってのはわかるもんで(たまに外しますけど)「多分大丈夫」って半端な確信をもって持って帰ってきました。
XR-10M
RICOHには「XR-10」を冠したモデルが何個かあって、有名どころではRicoh最後の一眼レフX10P/PFがあります。
あと無印のXR-10ってのもあるみたいなんですが、生憎未入手のままでいつか手に入れなきゃならないと無用な使命感を感じていたりします。
さて、肝心のXR-10Mなんですが、コイツはフォルムが無駄に多機能で有名なXR-Xとソックリです。
XR-Xを無難な感じにスポイルしたような形ですが、機能的にも非常に無難な感じに纏まっています。シンプルにし過ぎて左肩部分とかは文字書くしかなくなってたりするのもご愛敬。
ザックリしたスペックは、Kマウントの一眼レフで、巻き上げ巻き戻しは自動。巻き上げコマ速度は2コマ/秒。シャッターレンジは1/2000~32sec (オート時) 1/2000~16se・B (マニュアル時)ってところ。特殊機能としては多重露光とオートブラケットが付いています。
まあ、取り立てて目立つところは無いんですが、操作系がイマイチダメでボタンが二個しかないのにオートブラケットと多重露光、それに露出補正と連写・単写切替なんかを一つのボタンに担わせているので、使い難いったらありゃしません。それに反してセルフタイマー機能だけにもう一つの貴重なボタンをあてがってるので、バランスが悪い操作系統になっているのが残念ポイント。
前述したとおり、ウリとしてはシンプルが身上なんで、ファインダー表示がバーグラフになっていたりと、マニアウケを狙ってるようにも見えるんですが、操作系統の不備でイマイチ割り切れてない感じのカメラになってます。
まあ、単三4本で動いてKマウントで絞り優先&マニュアルって感じのソツない感じなんでそれなりに売れたのかな?ってところです。
カメラ誌に載ってる新品カメラの中でダントツに安かったんですよね。
当時の高校生には結構記憶に残るカメラだと思います。
部カメラ
購入したXR-10Mの裏蓋にはガムテープで「部カメ…ラ」みたいな記載があって、コイツがどうもどこかの写真部の美品だったことを匂わせます。
確かに本体価格が安くって、レンズの汎用性が高いKマウントで、基本が学べる絞り優先&マニュアルで…ってなると棟云った用途にピッタリなのかもしれません。
自分が顧問ならそうしますね。
で、何という思い入れのあるものをジャンクで買っちゃったんだろうと思いながら電池を入れてみたらジャンクになる理由がよくわかりました。
肝心のファインダー表示が盛大に液漏れしていてバーグラフが見えなくなってます。
成程、コレならジャンクだわってことで納得したのですが、そのほかは各部の動きも快調で、Ricohってイイカメラ作るなぁ…ってしみじみ思います。
さて、そのいいカメラを作るRicohの一眼レフが結構溜まっちゃっていて、試写も儘ならない状態なのでコイツの出番は当分後になりそうです。
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