今度こそ本物のOM101です
以前、内視鏡専用機を買ってしまって大失敗したOM101。
今度こそ本物のOM101を入手しました。
入手までは意外と長い道のりでした。
このデジタル全盛のご時世に何してんだろうって感じもしますが、まあまあいい状態のブツが手に入ったと思います。
オークションとはいえ、800円なんて破格値なんで満足してます。
キチンと動くみたいなんで、フィルムも詰めてやらないとなーなんて思ってます。
シンプル過ぎな操作系
何と言っても廉価版なんで、基本的にはプログラムonlyな操作系。
被写体にカメラを向けて「ピントを合わせて」シャッターを押すだけです。
OM101はこんな形してオートフォーカス未搭載。さらには一般的に言うところのマニュアルフォーカスも未搭載なんで、「パワーフォーカス」でピントを合わせます。
パワーフォーカスの事はひとまず置いておいて、露出制御がプログラムonlyなのに露出補正も無いのはなかなかの男前仕様。OM40「逆光強くん」の経験が生かされているんでしょう。不安しかありませんが…
ともあれ、ごちゃごちゃとしたボタンやレバーが全くないところがこのOM101の強みでもあって弱みでもあります。
個人的はデザインが結構洗練されてるんじゃないかと思いますが、どうなんでしょう?
α7000やF401なんかと比べるとシュッとしたデザインで、大胆なロゴや差し色のオレンジとグリーンが効いていて好感度高いです。
パワーフォーカス(笑)
バカにしてましたがパワーフォーカス(笑)が結構優れもの。
ファインダーの見易さとレスポンスの良さが相まってイイ感じに仕上がってます。
中でもパワーフォーカス用のダイヤルは大きさと動きが上手い事フィットしてまして、ストレスなくピント合わせが出来ます。
この辺りはOM707と比べて大変イイ出来です。
OM707はオートフォーカスは遅くてダメダメだし、かといってパワーフォーカスはレバー式なんてピントを合わせるなんて到底できかねる代物なんで、色々と絶望が詰まってましたが、OM-101は悪い所を着実に改善していて好感が持てます。
まあ、OM707自体は実験機みたいな要素が強いカメラでしたんで、OM101はOM707の改良発展機的な感じなのかもしれません。
そうするとオートフォーカスが無いのが謎ですが、その辺りは有名なハネウェル訴訟なんかの「大人の事情」ってヤツなのかもしれません。
この線でもうちょっと機能を頑張ってくれてたら、時代背景的にもOlympusのAF一眼レフシリーズにもっと伸びしろがあったんじゃないかとか思っちゃいますね。
そう考えるとちょっと残念です。
マニュアルアダプター「2」
そうそう、忘れちゃならないのが「マニュアルアダプター」
OM101はマニュアル露出用拡張アダプターが用意されてます。
OM10の時に発売されてたのが「マニュアルアダプター」というシャッターダイヤルを後から取り付けることができるもので、これによって絞り優先AEだけしかできなかったOM10がマニュアル露出制御も可能になるという優れもの。
ただ、取り付ける位置がロシア製一眼レフのKiev19みたいに構えて左側のエプロンに付くので、チョット使い難いのがご愛敬。
そして、今回のOM101には@「マニュアルアダプター2」という機能ハッテン版が用意されてます。「2」だけあってシャッター速度だけでなく絞り値も変えられるという欲張り仕様。ただしこのマニュアルアダプター2も構えて左端に付くというスパルタンな仕様なんでファインダーから目を離さずに操作するのが非常に困難なのが残念なポイントです。
今回のOM101には付いて無かったんですが、先に入手した内視鏡用カメラ「SC35Type9」に付属していたものが流用出来そうなので、着けてみようと思います。
結構揃ってきたOlympusAF一眼レフシステムですが、残念なことに交換レンズが無いんですよね…
レンズは本体よりも相当入手し難そうなので、気長に探してみようと思います。
↓良かったらポチってやってください