正式名称「撮りっきりコニカMiNi自分撮りもできるWaiWaiワイド」のレンズです。
「撮りっきりコニカMiNi自分撮りもできるWaiWaiワイド」(長い名前…)のレンズをLeicaMマウントに改造したモノを持ってました。どこに仕舞い込んだのか忘れてしまって行方不明でしたが、先日、禁煙したときにライター類を仕舞い込んだ箱の中から発掘しました。
このレンズ、よく出入りする編集部の方が退職する際、私物を整理して居られる場面に出くわして手伝ってたらお礼にと頂いたモノです。運が良かったです。
ちなみにこのテの「レンズ付きフィルム」だとか「使い捨てカメラ」とかってもの自体、街中で見かけなくなって久しいんですが、昔はこういったカテゴリーの商品も望遠だとか水中用だとかで色々と売ってたんです。
その中で、自撮りってのに主眼を置いたなかなか意欲的な商品が、この「撮りっきりコニカMiNi自分撮りもできるWaiWaiワイド」。当時は珍しい超広角の17㎜のレンズが付いているのが何とも心躍る「使い捨て」カメラでした。
ただ、この「撮りっきりコニカMiNi自分撮りもできるWaiWaiワイド」ってのは、35㎜フィルムの天地を捨てたニセパノラマにしたフォーマットなんで、普通にそれだけで使うにはちょっと物足りない感じ。でも、普通の写ルンですなんかの「レンズ付きフィルム」は35㎜が標準だったことを考えると、とてつもないワイドレンズに思えたもんでした。
その17㎜レンズをたった一本のフィルムを通しただけで手放してしまうのは惜しいと思い、転用を考えた人も多かったと聞きます。私にコイツを下賜してくださった方も同じ考えの方でして、Leicaのボディキャップに穴をあけてバラしたレンズ部分を組み込んでおられました。
ちょうどLeicaを一式売り払うみたいで、値段のつかないものは有効活用してもらおうと言うことで、私のところへやってきたのでした。その後は長い間ライター類と一緒に寝てたわけですけれども …
使い勝手の話
元々、使い捨てカメラが世に出てた頃のものなんで、デジタルで使うことは考慮してません。フランジバックの関係からLeicaにつけて目測で使うことが前提です。
このリサイクルレンズはM型Leicaでつかうんで、何がどう写っているかすらアタリをつけて撮るしかない代物でした。17㎜のファインダーなんてバカ高いBiogon用とかしかないもんで、外付けファインダーすらない状態。噂にはAPSコンパクトカメラのファインダーが使えるとかの情報はありましたが、もし違ったらイヤなんでとりあえず35㎜のファインダーでアタリをつけて撮ってました。
が、問題は画角よりも露出。
F値がサッパリわからないんで、何となく「こんなもんだろう」というシャッター速度に合わせて撮るんですが、だいたいアンダーに振れて駄目なコマを量産してました。
ピントも目測なんでボンヤリとした絵にしかならないんで難しく、調達コストの割になかなかに撮り手を選ぶレンズでした。
ミラーレス用
時は流れて今はミラーレス時代なんで、フランジバックの短いフルサイズのミラーレス機なら広角の17㎜という画角のアドバンテージは活かしながら露出も正確に合わせられます。いい時代になったもんです。
LeicaのMマウントアダプターも持ってるので早速撮ってみようと思ったら、外は大雨…
もう外は雨で真っ白なんで、今日使うのは諦めて雨が上がったらテスト撮影してみようと思ってます。
数少ない成功事例は結構眠たい描写だったんで、パキパキな光線状態で使って見ないといけません。
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