懐かしのOLIENTALです
神戸で地震のあった頃、当時一部のマニアな方々に人気のあった印画紙やフィルムメーカーのオリエンタル写真工業が倒産しました。
特に印画紙の「ニューシーガル」は評判のいいバライタ紙で結構ユーザーも多かったので、インパクトは大きかったです。
当時写真学生だった我々にはそこそこ衝撃的なニュースとして伝わってきましたが、世間一般ではあまり騒がれなかった気がします。
それから紆余曲折あって中の人の相当な努力があったんだろうと推測されますが、オリエンタルのブランドは復活・販売されました。そしてデジタル化が進行してKODAKが死に体となってしまった現在でも「ORIENTAL」の名前を冠した商品が販売されているのは本当に驚きです。
学生時代
そんな感じで倒産騒動があったオリエンタルですが、今ほどではないにしろKODAKやILFORDのフィルムとは価格差がありました。つまり安かったんです。
当時行きつけのトダカメラで結構安く売ってたもんで、卒業制作の時に常用していたTRI-Xと混ぜて使ったところ、一発で見抜かれて「意図なくフィルム変えるな」なんて怒られたのもいい思い出です。
KODAKの、特にTRI-Xとは対極な感じの軟調なフィルムでした。
当時は感材でトーンやコントラストを調整してたので、同じ被写体を追って撮ったものに混ぜて使ったらそりゃわかるってもんですよね。
で、現在ですが
殆どDIGITALでしか写真撮らなくなった今、フィルム単価は高騰して貴重品。
KODAKのTRI-Xなんて1200~1300円もします。
貧乏子沢山となってしまった身の上には、安い昼飯2~3回分と相当な額。
ちょっと怖くなってしまって買えません。
出せても1本1000円が限度なんですよね。フィルム代が高いとケチって撮らなくなるんで、コストは大切です。
そこでILFORDのHP5PLUSなんてのを常用していたんですが、もうちょっと安いORIENTALってのも使ってみようと思って今回購入してみました。
なにしろ近頃はRIKOHのXR-10PFやらXR-7Mk2、KONICAのFTAにPENTAXのSPFとジャンクカメラを買い漁っているもんで、フィルムが足りません。おっとMINOLTAのAPEX105なんてのもありましたね。
そろそろフィルム詰めてやらないと本格的に文鎮でしかなくなるんで、使ってやろうと思い立った次第です。
結果良ければ常用フィルムにしたいなと目論んでおります。
いやフィルム代云々よりもカメラ台の方が…なんてのは言っちゃだめです。
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