平凡だけどそこがイイ?
昔、無理して買ったCONTAX。
はじめにPlanar50㎜F1.7が付いた139Qを衝動買いして、次に欲しかったDistagon25㎜F2.8AEを買いました。その後はYashicaの108MPとM42マウントアダプターなんかも買い足してました。
その後はやっぱり望遠が無いと不安だからと、Tokinaの90㎜F2.5マクロを買ったんですが、先輩から「なんでCONTAXやのにサードパティ使うのか、本気でわからん」なんて褒めていただき、それぞれ別の先輩から159MMとSonnar180㎜F2.8も買い取ったりしました。とどめとばかりにRolleiSL35を下取りに出してS2を買って、順当にシステムを充実させてきました。
メインのボディが159MMとS2では見た目的にも信用的にも貧弱でしたが、一応はCONTAXを揃えたかな?なんて思っていました。
タダの機材
当時は未だフィルム全盛期。
まだ京セラもカメラ事業をバリバリやってた頃です。
会社の35㎜はNikonだったんですが、コッソリCONTAXでも撮ったりしてました。
悪ノリしてRolleiSL35でも撮ってみましたが、あれはダメでしたね。
そんな感じで楽しいZeissライフを送っていると、当時働いていた写真館の店長が「CONTAX使ってるならこれあげるわ」なんて言って、レンズをくれました。
別の先輩方とは売買契約だったんですが、店長はタダでくれると言います。
コレは裏があるのかと思いましたが、使ってない機材&これからも頑張ってね代みたいな形でポンとレンズをくれたんでした。
ありがたい話です。
ただ、後の繁忙期には仕事が文字通り死ぬほど忙しくなって、月の残業時間が130時間越えてましたね。
「これから頑張ってね代」を貰ってもお釣りがくるぐらいでしたが、きちんと残業代も払われてたので文句は言えないのでした。
そうやって貰ったのがDistagon35㎜
その時にもらったのがCONTAXの広角レンズ、Distagon35㎜F2.8です。
35㎜なのに解放F値が2.8という暗さ。
加えて最短撮影距離が0.4mと中途半端に寄れないレンズです。
国産メーカーの35㎜単焦点レンズと比べて見劣りするスペック。
前述の通り手持ちのCONTAXレンズは癖物レンズとして有名なDistagonの25㎜F2.8に加えて、F1.7の安物ですがPlanar50㎜、望遠レンズはSonnar180㎜F2.8も持ってまして、其処に社外品ながら90㎜マクロを加えたら大体なんでも撮れるわーって感じになってたんですが、其処に突然35㎜のF2.8が入ってきました。
頂いたものの、35㎜には出番がほとんどなくて持て余してました。
貰い物なんで、売ったりできませんしね。
デジタル化で興味が湧いてきた
明るさも中途半端、最短撮影距離も他社レンズより少し長めってことは極端な表現がやり難いってことになります。
まあ、言うても35㎜なんて大胆なパースやら大きなボケなんてのは端から期待できないんですが、それでも制約が増えることは嬉しくないです。
なので、使い手のウデが試されるなぁ…って事で、使うのを躊躇ってたんですが、SONYからミラーレスのフルサイズ機が出て、SONYなんでそのシステムにはZeissのレンズがラインナップされてまして、更にはこのDistagon35㎜と同じように地味な35㎜F2.8が標準レンズ的な位置付けで発売されたんですよね。
Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZAなんてのが発売されるとは夢にも思いませんでしたよ。
このレンズ、店頭で弄ってみたんですが、スペック的にはDistagonより少し小さくて少し寄れる(最短撮影距離は0.35m)だけ。
そうすると、この35㎜のF2.8ってスペックには何か深い意味があるのかも知れないと思えてきました。
大分寝かせてしまったけど、そろそろ第三の35㎜として持ち出してもいいかもしれません。ちょっと腕が試されますね。
ただ、向こうはSonnarの35㎜、私のはDistagonの35㎜なんですよね。
明らかにレトロフォーカスのDistagonは分が悪いです。
まあ、四の五の言ってないで使ってれば良いんですけどね。
折角のミラーレス機ですから…
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