福井に弁慶號?
小樽の鉄道開通に合わせて明治期にアメリカから輸入された蒸気機関車なんですが、オールドアメリカンな風貌がなかなか好ましい機関車。
アメリカンな形ですが「弁慶」だったり「義経」だったり、はたまた「静」だったりと和風なお名前が付いているのが特徴です。
正式名所は国鉄8100型蒸気機関車って言いまして、他にも阿倍比羅夫から「比羅夫」號、水戸光圀から「光圀」號、武田信廣から「信廣」號と結構時代も立場もバラバラな感じの名前が付けられてます。
どうも当時のニューヨーク知事だった高木三郎って人の意見で着けられた愛称らしいのですが、北海道に縁のある歴史的人物って事らしいです。
すごくわかり難いので「義仲」とか「巴」とか源平の源氏方の名前で統一しとけばいいのにって思いますね。
先日、福井の方へ行った時にいきなり蒸気機関車が見えたので、慌てて車を停めて見に行ってしまいました。
丁度、道の駅みたいな感じに整備されていたので停めやすかったのは幸いでした。
近くで見てみたら何ともきれいな状態で置かれています。
でもまたなんでこんな縁もゆかりもない僻地(失礼)で置いてあるのかわかりません。
機関車の横に銘版が置いてあったんですが、どうやら1990年に開催された花博でイベント用に走ったとのこと。
ガキの頃に鶴見緑地で行われた花博へは行った記憶はあるんですが、どうも此奴に乗った覚えはありません。
当時は博覧会ブームで激混みだったからスルーしたのかなぁ…
小学生の頃は鉄オタだったんで見逃すはずはないのですが…
何処も彼処もきれいすぎて、とてもこれが150年近くまえの工業製品とは思えない位の保存状態。
ロッドなんかもピカピカです。
余程丁寧に保存されてるのだろうと思って前の銘版見てみて脱力しました。
小さく「実物大模型」と書いてあります。
いや、それはもっと大きく書こうよって思いますが嘘はついてないですね。
キレイなのも若狭本郷駅なんて縁もゆかりもないところにあるのも納得です。
調べてみたら花博を走ったってのは本当で、博覧会のイベント用に製造されて人気を博したそうです。
時を前後して本物の義経號も今は無き高取工場で整備されて動態保存状態になったとかで、今は京都の梅小路で保存されています。確か再整備されてまた動いてるのかな?
で、このレプリカとホンモノが結構混同されてるようで、本物が花博で走ったと誤解されてたりもするみたいです。
若狭本郷駅のレプリカはもっと存在をアピールすべきですよね。
若狭へ行かれた際には是非立ち寄ってみてください。
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