その昔、中判カメラってのがありまして…
集合写真と言ったら、昔は普通よりでかいカメラで撮ってました。
やっぱり人が沢山写るんでパキパキやないと誰が誰やらわかりませんもんね。
多分その昔は4×5とかの大型フォーマットで。
平成に入ってからは、所謂ブローニー判ってヤツで撮ってましたね。
マミヤプレスも使ってましたが、一般的なのはFujiのGW690ですよね。
集合写真の為のカメラと言っても過言ではないほど特化したカメラでした。
90㎜という、35㎜判で35㎜相当の集合写真に使いやすい焦点距離。パララックス補正のついたレンジファインダー。そして1/500secまでストロボの同調するのレンズシャッター。どれをとっても集合写真に最適なんです。
でも、フリーになった時にちょっと考えました。
120のロール一本で8枚しか撮れへんぞ…
感材の性能も上がった現代では半分の6×4.5で行けるんではないかと思った訳です。
そんな人の為のGS645
そんな声が多いのか少ないのか、丁度同じようなスペックで645判があります。
それが今回のGS645S。
此方もロングセラー機で、丁度GW690をハーフサイズにしたようなカメラです。
GS系列のネームシップというか代表機種は「S」を抜いたGS645という機種で、こちらは75㎜と少し長めのレンズと蛇腹のついたスプリングカメラとして一部でそこそこのファンを持つ尖がった性格のカメラです。
もう一つ広角専用機のGSW645ってのがありますが、こちらは45㎜の広角レンズ付きなんですが距離計が省略されています。35㎜換算では28㎜相当とはいえ、45ミリ何て焦点距離を目測でってなるとやっぱり怖いので、あまり売れなかったのか見かけることは少ないカメラでした。
その後、GSシリーズはオートフォーカスのGAシリーズへと移っていく訳ですが、一眼レフでないのにオートフォーカスになるとブラックボックス過ぎるので怖くて仕事でつかえない気がしましたが、それなりのシェアは得ていたみたいです。
そして問題のGS645S
話が脱線しましたが、GS645Sは上に投げた中でも非常にスタンダードな機種。
T.1~1/500のレンズシャッターはストロボ全速同調するので非常に使い勝手が良いですし、6×9と違って120のフィルムで15枚撮れるのは非常に便利でした。フィルム交換の時間的ロスって結構大きかったんですよね。
集合写真って大体引き伸ばすのが所謂グランドサイズってヤツで、長辺がB5の長辺ぐらいだから6×4.5判でも行けたんですよね。
ただ、写真屋さんは結構保守的なところが多かったので、直で請けている仕事以外では出番が無かったのが残念なところ。
6×4.5判がダメってところでは結局GW690を借りて使ってました。確かに大きいに越したことは無いんですよね。結局のところ…
使い勝手は
丁度、ヤフオクで落としたXR-7MⅡように電池を引っこ抜いたんですけど、コイツは露出計が付いてるんですよね。NikonFM2式の。
コレが思ったよりも使い勝手が良くて、集合写真の時って並べたりストロボの準備したり段取り多くてうっかり露出が前のままって事があるんですよね。そんなときにファインダーに露出計が大きく出ると「ん?まてよ…」ってなって、露出ミスを未然に防いだりってこともあるんですよね。便利機能だとは思ってましたが、6×9のGW690にはついぞ露出計付きの新型は出ませんでした。
デザイン的にもレンズのガード部がYAMAHAのTT250R Raidやら、SUZUKIのDJEBEL 250 XCみたいでカッコイイと思ってましたが、荒く扱うことの多い現場ではぶつけたりしても結構大丈夫で助かった覚えがあります。
ただ、6×4.5判の宿命として構えた時はタテ位置なんで、その辺りが使わなくなっていた原因かなぁーと思いますね。プライベートで使った時は、なかなかフィルムが減らないんです。
本業の集合写真はEOS5D以降、全てデジタル化してしまってますので…
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