雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

今更対決 GXR(A12 28㎜ユニット)VS GR Digital(初代)

対決ってレベルじゃ無いですけどね

何となくGRDigital(初代)とGXRのA12ユニットで撮り比べたくなったので、チョット持ち出してみました。

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GR(左)はボケないけどイイ感じ。GXR(右)は補正前提って感じですね

全てが古い初代GRDigitalが、それよりかは新しいGXRのA12ユニットよりも良い感じの上がりで驚きです。

JPG撮って出しだと明らかにGRの方が良い感じに上がってます。

絞り優先AEで絞り解放、AWBなんで、チョット弄ってやればGXRも本来のポテンシャルを発揮しそうですが、どうも操作系が煩雑なのと、最近は物臭になっているので「とりあえずRAW+JPGで撮って、後から気になるヤツだ直せばええやろ」的な考えになっているので実力を発揮させられません。

因みにメモ的な使い方ならセンサーが小さなGRの方が使い易いんですが、それならスマホのカメラの方が色々都合が良いという何ともアレな時代です。

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南京町前のオッサンです。左がGR、右がGXRです

外でも撮ってみましたが、モノのついでに撮ったので、厳密には比べられません。

が、GXRはどうもグリーンに転びやすいって事だけわかりました。

細かく設定弄ってやる方が良さそうです。

後からPhotoshopで弄ったら終いなんですがね…

まあ、何よりも初代GRの動作が鈍くて参りました。

最期の豆センサーGRのGR DigitalⅣとか欲しいんですが、まだまだ高いんですよね。

初代GRDigitalは購入してからそれほど遊んでないので、もうちょっと元を取ってから次のヤツを狙おうと思います。

それにしてもSDHCが使えないのって辛いです。

手持ちのSDは32Gとか64Gにヤツばっかりなんで、SDHCかSDXCばっかりなんですよね。なので替えのSDが用意できないのがツライところ。
小容量のSDって意外と高いんですよね。悩ましいです。

 

 

 

 

 

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レジン補修 液晶割れの応急処置です

100均レジンの実力や如何に…

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ちょっとDIYします

何か固いものがぶつかったり落っことしたりして液晶に蜘蛛の巣状のヒビが入るーなんてことは結構良くありますよね。

スマートフォンなんかは上を指でなぞりまくりなのでひびが入ってたら指先切れまくりですから、早々に交換しないとリアルに怪我しますが、古めのデジカメだと指で触らないから放置してても特に問題無かったりします。

ですが、割れたままで使うのはやっぱり持ち悪いもので、「ひび割れが治る」なんて謳い文句の液晶保護シートとか使いたくなりますよね。

現行機種ならそれで良いんですが、古いやつだと交換部品も該当する保護シートも無かったりします。

まあ、使えんことは無いんですが、ひび割れた液晶見ていると持ち出す気力が減殺されて稼働率もダダ下がり。何となく嫌になるんですよね。

そんなある日、何処のサイトか忘れましたがレジンで液晶の修理をしている記事を発見。完全に治りはしなくても、穴埋め的に補修はできますし、別にバラしたりするわけでもないみたいなんでやってみました。

レジン

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100均で買えるのが便利です

子供の頃にマニアックな模型屋さんとかで「ガレージキット」なるものが売られてまして、それの素材が件のレジンでした。

レジンというのは立体モノを作れる素材なんで、何となくパテみたいなもんかと思ってましたが、最近は紫外線で硬化するモノが主流みたいです。

これを使ってアクセサリーとか作る人が多いとか。今では100均にも売っていて色のバリエーションも豊富です。

レジンってもっと粘土みたいな感触を想像してたんですが、100均のヤツはジェル状で液晶のひび割れにも浸透してくれそうです。

私の場合は液晶画面の補修用なんで色はもちろん透明。

失敗したときの為に除去液も売っていたのでこちらも確保します。

二つ買っても220円。これで治るなら安いもんです。

S100に塗布

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S100に塗ってみます

補修したかったのはCanonPowerShot S100。

金具の付いたストラップを付けていたら、何かの拍子に金具が背面液晶を強打して蜘蛛の巣状のひび割れが出来てしまいました。

そのままだと何となく嫌だったので、安売りしていたFujiFilmFinePix用をS100のサイズに切り出して使用していたんですが、使い方が悪かったのか、元々合ってなかったのか端が剥がれてきて不細工な状態になってました。

まあ、そのままで使えん事も無いんですが、素の状態でキレイになれば御の字ですので、ちょっとやってみました。

意外とすんなりいきました

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多めに出して傷に塗り込みます

レジン初体験だったんで、ベタついたり気泡が出たり異物混入したり…等々ネガティブな想像をしていたんですが、意外にもスッと塗れました。

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こんな感じ

ヒビにも適度に浸透してくれましたし、余計なモノはクリーナーで除去できたんで、まあまあ成功です。

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で、クリーナで除去します

此処で紆余曲折あればネタとして面白いのかなと思いましたが、全くノートラブルで拍子抜けするぐらいアッサリでしました。

ただ、効果は微妙…

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Before→After あんまり変わってない…

塗り込みが足りなかったのか、それほどヒビに浸透した感が無いです。

ただ強度的には割れ目のフワフワした感が無くなったので大丈夫そう。

安心感は確かに増しました。

上手くいけばスマートフォンのひび割れにも適用できるかなと思っていただけに、微妙な結末が何とも残念です。

まあ、初回から上手くいく訳もないので、次回はもっとタップリ塗り込んでやれば、もっといい結果が出せるのかもしれません。なんにせよ、剥がれかけの保護フィルムも外せるぐらいになったことだし、及第点って言ったところでしょうか。

何回もこんなことあったら困りますが、次回はもっとうまくやろうと画策しています。

 

 

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締め付けが甘い!! ЧАЙКА(CHAIKA)-II

ロシアカメラってヤツは…

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ЧАЙКАⅡ

カバンの外ポケットに入れっぱなしになっているЧАЙКА(CHAIKA)-II。

適当に撮るには適当な性能&サイズなんで気に入ってます。

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半年ほど前にヤフオクで落としたんですが、ハーフサイズ故かそれともフィルムをケチるからか、装填したフィルムがちっとも消費できません。

まあ、チマチマと思い付く儘に撮りつつ、現像の時に記憶の片隅からシャッターを切ったシチュエーションを思い出すってのもまた一興かと思って使ってたわけですが、ある日気付いたら裏蓋が半開きに・・・!!

その時は仕舞い方が悪かったんだろうと思って裏蓋を閉めつつ、注意してカバンに戻したんですが、今日も気づけば裏蓋が半開きになってました。

コレはなんとしたことだろうと良く見てみると、裏蓋を止めるネジが一本外れてました。

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それほど酷使していないのにネジが外れてしまいました

確かに前回裏蓋が開いたときも留め具がグラついていたんですが、ロシア機故の工作精度の甘さだろうと思って見逃してました。

思えば事故の前兆だったわけですね。

甘かった…

ってことで、二回の裏蓋半開きを経て、そのまま何事もなかったようにフィルムを進めていく訳ですが、悪い予感しかしません。

多分、漏光してますよね。

この後のは大丈夫だろうとは思いますが、これまで撮ったのがパーになってそうで結構憂鬱です。

まあ、漏光して無くてもちゃんと各部が動いているかわからんモノですので、たとえ裏蓋が開いて無くても安心できませんけどね。

まあ、そんなところも含めてのソビエト連邦製カメラです。

ロシアンルーレットとはよく言ったもので…

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因みにネジは安定のマイナスネジです

 

 

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SMC-A35〜70㎜F4 優等生的な標準ズームレンズ

相当寄れる標準ズーム

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SMC PENTAX AZOOM35-70㎜F4です

先日ヤフオクで買ったSuperAに付いてきたSMC PENTAX A ZOOM35~70㎜F4.

このレンズ、意外と使い勝手が良くて驚きました。

フォーカスリングとズームリング、それに絞り環の3つのリングからなる標準的なズームレンズなんですが、SuperAの見やすいファインダーと相まってイイ感じです。

もちろん広角域が35㎜からってのは致命的なweakpointですが、F4通しとマクロ域の使い勝手が良いので総裁とまでは行かないまでも割り切って使う分には良いレンズに仕上がっていると思います。

F4通し

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電子接点のある「A」レンズです

何よりも使い勝手が良いのがF4通しってところ。

だいたい普及帯のズームレンズってF3.5とか中途半端なところから始まってテレ側だとF5.6ぐらいまで落ち込んでしまうのが常。最近の高倍率系だとF6.3とかF7.2みたいな限りなくF8に近い暗さまで落ち込んでしまうものまであります。

ワイド域からテレ域まで1段半も暗くなったんじゃ使い難いことこの上ありません。

まあ、プログラムやらシャッター優先を常用しつつ晴れた屋外でしか使わないのであれば全く気にならないんでしょうけど、マニュアルの時に絞り替わると嫌ですよね。絞り優先でもF5.6から始まってもあんまり変化ないんで面白くありません。私は昔から絞り開け開けが好きなんで70㎜でF4までイケるならOKです。

折角一眼レフなんでボケてナンボってところありますよね。

その点でも好いレンズです。

マクロが凄い

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70㎜域だと相当寄れます

mitさらにこのレンズの良い所はマクロ機構。

メチャメチャ寄れます。

ワイド端の35㎜だと60㎝なんてゴミみたいなスペックですが、テレ端だと25㎝まで寄れます。コレは素晴らしい。

昔手に入れたNikonのNikkor28-105㎜とはエライ違いです。

blog.kobephotomic.workしかも、マクロ域はテレ側に行くに従って徐々に寄れるようになっていく仕組み。

この辺が何とも使い勝手良くて便利です。

ワイドで寄るのも良いですが、寄る時ってボカしたい人の方が多いんじゃないでしょうか?そういった意味でも便利なマクロ機構です。

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これぐらいは寄れます

でもマイナー…

1980年代前半のレンズとしては破格な感じに良いレンズだと思うんですが、何故かあんまり見かけないレンズですよね。

PENTAXのAシリーズ自体がそれほどシェアが無かったのか、CanonのAシリーズやらNikonのFM/FE系列に比べると中古のタマ数も少ないように思います。

SP以降、何となくトップに立てない感じのPENTAXですが、使ってみると良い物作ってるだけに残念です。LXなんてすごく良いカメラだったんですけどね。LXは生産中止してから価格が高騰しましたが、それじゃ意味無いんですよね…

まあ、当時の本業は67や645みたいなミディアムフォーマットだったのかもしれませんけど、35㎜だって良いの作ってますからね。なんで売れないんだろう…?

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F4なんでそこそこボケますし、結構遊べるレンズです

 

 

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AF280T SuperAのオマケで付いてきた汎用ストロボです

全部アリっぽいんですが何か足りない…

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小柄なSuperAにピッタリです。

先日のSuperAに付いてきたPENTAX純正のAF280T。

 

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名前から言って「ガイドナンバー28でオートが出来るストロボ」ってところなんでしょうけど、大体その通りです。

「AF」って名前についていますが、この時代にオートフォーカスは実用化されてない(МEーFなんかは試作機みたいなもんです)んで、補助光とかのオートフォーカス関連の機構なんかはありません。

機能としてはTTL調光に加えて、HiとLo二段階の外部自動調光、それから3段階のマニュアル発光ができます。

バウンスは上下が-15°から90°。

左右は反時計回りに90°、時計回りに180°回転します。

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今のストロボと遜色ない位には動きます

まあ、現行のストロボと同じくらいにはバウンス角が取れますので不満はありません。

ロックが無いのも快適。

大きさもガイドナンバーに合わせて小さめで、ガチなストロボ使用がないならちょうどいい大きさですね。

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マイナス角の時だけロックがあります

ただ、ズーミングは全くしないので、アタッチメントを付けないままの直射だと広角は周辺落ちしますし望遠は無駄に捨てる光が増えます。まあ、その辺は仕方ないですね。

チャージ時間

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単三四本で動きます。写真の電池はヘタってました…

小さい故に困ったこともあって、単三四本仕様するわりにチャージが激遅なんです。

フル発光したら1分程度かかりました。

これはおかしいと思ってニッケル水素電池に替えてみたら5秒程度でチャージ完了。

ガイドナンバー28にしたら大分遅いチャージですが、まあ許容範囲です。

遅いな?と思ったら電池買えるんは鉄則ですよね。届いたときに入っていた電池がPanasonicEVOLTAだったんで油断してました。電池がヘタってただけみたいで良かったです。

懐かしい操作盤

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このタイプの操作盤が何とも懐かしいです

ISO感度をスライドさせると、各モードでストロボの光が届く範囲が示されるアナログな表示盤。駅所表示が一個も無いのが逆に新鮮です。

因みにバウンスするとほとんど意味を成しません。

一応、調光が効いたかどうかのランプがあって、右下の緑のランプが光れば調光OKなんですが、機械の判断でしかないのでどれぐらい効いたかは現像上がってからのお楽しみってヤツです。

まあ、ストロボを思い通りに効かせるのなんてデジタルでも最近まで難しかったぐらいなんで気休め程度でしか無いんですけどね。

当時は光が届いたら像が写るからOKってノリもあったんで、時代背景からすりゃだいぶ使い勝手のいいストロボだったんだと思います。

接点は3つ

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接点が少ない!

ちょっと驚いたのがカメラとの接点。

中央のシンクロ接点は今も変わらないので良いとして、通信するであろう接点が2つしかありません。

Nikonは4つ、Canonだと5つ接点があるのにこんな接点で大丈夫か?ーなんて心配になるぐらいです。

AF補助光や焦点距離情報、距離情報なんかは伝える必要が無いので良いのかもしれませんが、今のストロボは随分色々な情報をカメラとやり取りしているんだなぁと改めて思う次第です。

そりゃ大きく重く、高値くなるのも納得です。

どれぐらい使い物になるのか、それこそPENTAXデジタル一眼レフでも買わないとわからないので、安いK10~K7辺りを物色する毎日です。

 

 

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三宮OPA跡

何とも悲しい姿です

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色々露出してます

何となく工事が滞っているような三ノ宮駅前。

ステーションホテルの解体は済んで、OPAを取り壊している最中で工事が止まっているみたいです。

更地になっているところで屋台か何かのイベントをやってましたがこちらもコロナ禍で休止中。

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跡地で行われるイベントも休止中?

どうもうまい事進んでいない印象を受けます。

まあ、このご時世なんで仕方ないと言えば仕方ないんですけどね。

解体も途中で止まってるんで、往年のOPAを思い出させる断片が絶賛露出中。

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何とも悲しい姿です

OPAの地下駐車場は20分まで無料なのに交通センタービルにも近くて便利だったんで、幼稚園に行く前の息子を連れて納品に行ったりもした思い出の場所。地下から地上に出る階段も子どもを連れて良く上り下りしたなぁーと懐かしさでいっぱいです。

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使われなくなった階段が…

まあ、都市部はScrap&Buildしていかないといけませんので、こちらも「仕方ないっていえば仕方ない」んですが、何となくアンニュイな気分になりますね。

折角なんで記録だけでもしておこうなんて思いました。

因みに最近のお遊び用カメラはOlympusのE-3なんですが、やっぱりライブビューがあると何かと便利です。

AFがイマイチアホなのが残念賞ですが、データもちっさいんで便利です。

 

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PENTAX SuperA

PENTAXのマルチモード機です

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手堅くまとめられたマルチモード機です

「マルチモード」なんて言葉自体は黴臭い感じもしますが、今現在フィルムカメラで使い物になるのってこのあたりの世代からですよね。

念の為に補足しておくと、「マルチモード」ってのは自動露出(以後AE)のすべてのモードが入ってるって意味でして、全てカメラ任せのプログラムAE(P)、シャッター速度を自分で決めるシャッター優先AE(Tv又はS)、絞り値を自分で設定する絞り優先AE(Av又はA)、そしてシャッター速度・絞り値共に自分で設定するマニュアル(M)の4つが入っているカメラを「マルチモード機」って言ってました。当時は各メーカーがモードの多さを競っているきらいもあって、ストロボのTTL調光や外部調光モードまで含めて「〇〇モード搭載!!」なんてキャッチコピーも見られましたね。今考えたら操作が煩雑になるだけなんですけども…色々機能がある方が上等ーって感覚に当時の世相が垣間見れて懐かしくなりますね。

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この辺の仕上げは結構良いです

さて、マルチモード機ってのは先ず1977年にCanonからA-1が発売され、その後発売されたMINOLTAのXDがライバルとして登場したことでカメラ誌なんかは大賑わいでした。その後、FUJIFilmからFUJICA X-5が発売、その後MAMIYAからもZE-Xが発売され、市場はマルチモード機ラッシュになります。が、FUJIもMAMIYAもマイナーマウント故か売上的には結構苦戦したようです。結果的に二社とも35㎜一眼レフから撤退してますからね。

そんな折にPENTAXから発売されたのがSuperAです。

1983年とマルチモード機としては後発組だけに上手く纏められています。

何と言っても「ヨーロピアンカメラオブ・ザ・イヤー」受賞してますからね。

ネーミングが…

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SuperなAです

そういえばPENTAXって結構ネーミングがアレですよね。

SPとかLXとかの有名所は置いといて、SFXとかist※Dとか…ちょっと言い難い名前が多い気がします。

SuperAもその一つで、なんとなく昔の子供向けアニメに出てくるロボットとかみたいなネーミング(友人談)です。

90年代初頭に京都市内にある小さなカメラ屋の広告でこのSuperAが在庫処分品で安く売られてました。SuperAって結構いいカメラだなと思っていたので、当時良く遊んでいたT君に勧めたところ、上記の台詞で断られてしまいました。

うん、たしかに名前はカッチョ悪いですよね。

でも、その後T君はKYOCERA230AFなんかを買ってたんですよね。
実を取るならPENTAXの方が安い中古レンズもアクセサリー類も豊富ですし、何よりもSuperAなら基本的な性能が高いんで、カメラ自体は問題ないはず。そんなにSuperなAが嫌なら名前のところをパーマセルテープかなんかで隠すとかして使えばいいのになーなんて思ってました。

なによりも京セラがOKならSuperAなんて全然問題ないだろうに…

結構先進的

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電子接点がマウントにあります

昔のレンズマウントって機械的な接点でレンズの情報(主に絞り値)をボディ側に伝えてました。

NikonPENTAXは構造上、シャッター優先やプログラムAEには不向きなのですが、PENTAXでは解決するに今では不可欠な電子接点を用いました。その初号機がSuperAなんです。

因みにNikonは複雑な構造で機械的に攻略しましたが、AF化の際に電子接点を追加しています。旧来の技術と新世代の構造の折り合いをつけるのって難しんでしょうね。

そのSuperAからマウント上に電子接点が追加されて「KAマウント」って新たな企画になります。その電子接点はAF化してからも生きているので最新のデジイチでKAマウントのレンズならフルモードで使えるみたいです。ist-Dはとっくに売り払っちゃったんで、確認する術がなくてアレなんですが…

丁度良い大きさ

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小さすぎず大きすぎずってサイズです

まあ、小型軽量をウリにしているPENTAXらしく、他のより一回り小さい「感」のある大きさです。

実際はそれほど小さくないのでしょうし、前のMシリーズに比べると一回り大きいんですが、私にはMシリーズは小さすぎたのでちょうどいい大きさです。

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特徴的なフィルムホルダー付き背面グリップ

使い易いかどうかは別にして、PENTAXはMESuperからマニュアルのシャッター速度をダイヤルではなくプッシュボタン式にしたんで軍艦部はスッキリです。

多分ボタン式はMESuperで不評だったんでしょう。ファインダー覗かないとカメラがどんな設定になってるかわかりませんからね。

なので、SuperAからは小さな液晶でシャッター速度が表示されます。

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ごく小さな液晶が付いてます

液晶が高級だった当時としてはなかなか贅沢な仕様で、ファインダー内表示も液晶です。今にしてみればチープな表示ですが、同時期のF3やFAよりも情報量が多くて気合の入りようを伺わせます。

全体にそつなく仕上がっていて、マルチパターン測光とかスポット測光等の新機軸もないんですが、ファインダーも見やすくマニュアル露出もLXよりはやりやすい(個人の感想です)んで、文句のつけにくいカメラだと思います。

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定番の外付け巻き上げ装置が付きます

外付けの巻き上げ装置もワインダーとモータードライブの二種類が選択可能で、なかなか楽しませてくれますし、ストロボのTTL調光にも対応してます。

今tかっても違和感ないカメラなんで、PENTAXを試してみたい方々にはお勧めです。

さてコイツもフィルム入れて試写しないといけませんが、フィルム高いんですよね…

 

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