雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

嗚呼、勘違い

全く同一でした

XR-8ネタが続きますが、先日XR-8のミラーを修理したんですよね。

で、その時に同じ症状だったCOSINAのCT-1EXを一緒に直してみたんです。

blog.kobephotomic.workで、よくよく見てみたら両機にあまりにも似通った部分があるんで並べてみました。

正面

上から

下から

裏蓋側

いやもう、同一機種ですコレ。

ラバー貼りとシボ皮とか、ペンタ部の形状とかセルフタイマーの有無とか細かなことは置いといて、基本的には殆ど共通ですよね。

TOYOTAのタウンエースとダイハツのグランマックスぐらい同じです。

XR-8を買った時に「Ricoh最期のオリジナル機械式」なんてイキって書いちゃったんですが、全くCOSINAのOEMでしたね。

お恥ずかしい限り…

ついでにマウント面も

そりゃ同じようなところが壊れるわって話ですよね。

XR-8Superがすぐに出たのもOEM供給元の仕様変更と考えれば合点がいきます。

成程、CT-1は奥が深いなぁ…

それにしても浅知恵で偉そうに書いたらいけませんね。

反省しないと…

 

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ミラーズレ補修 Ricoh XR-8 

ついでにCOSINA CT-1EXも…

ミラーを直していきます

ミラーズレが激しすぎたRicohのXR-8。

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モタモタしてたら文鎮化してしまいそうなんで、速攻で修理に取り掛かります。

修理と言ってもミラーをドライヤーで温めて接着剤を溶かし、ミラーの出っ張った部分の裏にエポキシ系接着剤を塗布。接着剤が溶けているうちにミラーを押し戻してエポキシ系接着剤の接着力でミラーを元の位置で固着するーってだけです。

エポキシ接着剤で直していきます

因みに以前XR-20SPにもやりました。

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ズレ幅が凄いので

ドライヤーで温めます

今回もXR-20SPと同じくドライヤー&エポキシ系接着剤の組み合わせなんですが、ミラーズレ幅が大きいので接着面積が広そうなのが安心ポイントです。

少し接着を早めるために、A剤とB剤をあらかじめかき混ぜておいてからミラーをドライヤーで温めます。

ソコソコ温まったところで、時間が経って少し粘度の上がったエポキシ系接着剤をミラー裏面に塗布。塗布したらすかさずミラーを奥へ押し込みます。

所領時間は5分程度。

それほど苦も無く修理が完了しました。

あんまりにも早くできちゃったので、同じ症状のCOSINA CT-1EXもついでに修理。

CT-1EXもついでに直します

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同じような症状なんで、同じように修理完了です。

ミラーズレって故障の中で比較的簡単に直るので、もしミラーがズレてる個体をお持ちの方はチャレンジしてみてくださいね。

勿論自己責任で…

 

 

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RICOHの本気 Ricoh XR-8

廉価版と言えばRicohです

なかなかお買い得なセットでした

最近すっかりRicohコレクターと化してますが、今回は比較的短命だったヤツです。

RicohのXR-8(無印)。

そういえば、工業製品において末広がり数字の8を宛がわれた機械って、あんまりヒットしない機種が多い気がします。

Canonも意図的に「8」は飛ばす数字なんですよねぇ。

でも、XR-8(無印)自体、モノはすごく良いんです。

なんといっても簡素で廉価なのを作ったら世界一のRicohですからね。

発売当時も驚きの2万4800円と低価格で話題になったもんです。

態々中央を外して印字されたロゴが・・

スペックとか

スペックと言っても特にコレと云った特徴はありません。

シャッターは機械式縦走りメタルフォーカルプレンシャッターでレンジはB・1~1/2000sec・X1/125secと非常に一般的なもの。

露出制御は中央部重点測光で+・〇・-の三点LEDによるマニュアル露出。この辺りはフォーマット通りってところです。

普通の一眼レフです

マウントはKマウント、ホットシューはX接点のみ、モータードライブやワインダーは設定がありません。

まあ平たく言えばCOSINAのCT-1系みたいなもんで、実際スペックを見たら見分けがつきません。強いて言えば撮影前に絞り込んだ状態を確認するためのプレビューレバ-/ボタンが無いぐらいでしょうかね?

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プレビューの装備については後継機のXR-8Superが対応していますが、アレはアレで完全にCT1系統のカメラ。あの辺りからRicohはCOSINAのOEMに手を染めてしまうことになったんじゃないでしょうか?

そう考えるとXR-8(無印)はRicoh最後のオリジナル機械式一眼レフって事になるので、若干愛着度が増しますね。

なかなか好ましい形Ⅾです

安かったので…

違和感を感じるマウント部

毎度のヤフオクで見付けた件のXR-8(無印)は、50㎜F1.7と35-70㎜F3.5-4.5が付いた比較的お買い得なセット。

まあ、このテのお買い得品は大概何かあるのですが、コイツもやっぱりありました。

初めに何だかファインダーがクラン目だなと思いながらシャッターを切ろうとシャッターボタンを押し込んだら、見事にシャッターが切れません。

単純明快な機械なのに壊れるとは何事かと思ってレンズを外そうとしたものの、若干引っ掛かりを感じます。

少し強めにレンズを回してマウントから剥がすと、ミラーが驚く程に出っ張っていて、昭和の漫画の出っ歯状態。

ミラーの出っ張りがエグイです

試しにミラーを手で上げてみたらマウント面よりも前に出てきて驚きました。

此処迄酷いミラーズレは初めてです。

なかなかやりよるわ。

露出計も生きてるようなので、問題はミラーズレだけですね。

コレなら簡単に復活できそうです。

blog.kobephotomic.workそれにしてもミラーズレって、RicohやCOSINA、京セラなんかで頻繁に起こりますね。

やっぱり素材と工法の違いなんでしょうか?

CanonNikonではあまり聞かないような気がします。

EOS5Dのはミラーが吹っ飛ぶ謎現象ですし…

でもミラーズレってミラーを接着剤だけで固定せず、ミラーのマウントにミラーを押さえる金具を足すだけで直ぐに解決できるんと思うんですよね。それほどコストアップにならん気がするんでやりゃいいのにって思いますが、発売当時は何ともなかったんでしょうか?

コレも経年劣化の一つなんでしょうね。

中古カメラってのは、あとから持病が発覚・発症するもんで厄介です。

 

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再度の接点不良 MAMIYA ZEーX

肝心な時にダメだったヤツですが…

毎度お騒がせなZE-Xです

娘の卒業式にテンでダメだったMAMIYAのZEーX。

 

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所詮はジャンク品と思いつつ寝かせてましたが、ふと、底蓋が外せそうな気がしたので外して接点をもう一度磨いてやりました。

下位互換と言ってはアレですが同じMAMIYAならZMも持ってるので、35㎜でMAMIYA SEKORを使いたくなってもボディには困らないんですけどね。やっぱり「ピントぴったし!」なカメラには動ける状態でいてもらいたくて…

ボタン電池は液漏れが厄介

何か酷くなってない…?

単三電池や単四電池の液漏れは量が多くて困りものですが、LR44などのボタン電池も接点を掃除し難いところがヤられるので厳しい状態に陥ります。

それでも、大体のカメラは筒状の電池ケースになっていて、そこそこ開口部が大きいのでヤスリを入れるのも難しくは無いんですが、ZE-Xは独特な電池入れなので上手い事ヤスリが入らないんですよね。

それでも何とか無理やりにどうこうしたんですが、清掃が行き届いていなかったんでしょうね。本当に液漏れって厄介です。

底蓋外し

底蓋は簡単に外せます

全開清掃したときにどうも不十分だったので、今回はシッカリとキレイにしてやりたいものです。

ふと見てみたら底蓋が比較的簡単に外れそうなので、底蓋を外して腐った接点を確実に磨けるようにしていきます。

底蓋を外すと電池室の蓋も自動的に外れますので、非常にやりやすくなりました。

ついでに電池蓋の方もブラブラしないから確実に磨けるので一石二鳥。

端に青さびは残るものの、接点自体は非常にきれいになりました。

もっと早くやっときゃ良かった…

こうすれば磨きやすい

不安は残るものの…

接点をキレイにしてスイッチを入れたら元気にセルフタイマーのピコピコ音が鳴りました。

ZE-Xは小さなグリップにセルフタイマーのスイッチが付いてますので、築かずにセルフタイマーが作動することが多いです。

ピコピコなったらスイッチを切ればリセットできるのでそれほど実害はありませんが、ちょっと鬱陶しい機能ですよね。

で、セルフタイマーのスイッチを切って、さてもう一回シャッターを切るかとシャッターボタンを押したら反応がありません。

コレは磨きが足りんかったか?と思いましたが、電池蓋を開け示しているうちにスムーズに動くようになりました。

どうも本調子ではないようです。

因みに今回接点を磨く前、電池自体にも液漏れのダメージがあったみたいで、電池の表面に錆が浮いてました。

電池も錆びてたんですよねぇ…

ひょっとしたらカメラ内に残っている液漏れの所為でダメージを受けてしまったのかもしれませんが、これ以上となると前バラシしないとダメなんで、とりあえずはこのまま様子見とします。

本当に液漏れって厄介です。

リチウム電池って素晴らしいって事に今更ながら気づきました。

 

 

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局地的大雨と入港

変な天気です

急に雨が降るもんで困ったもんです。

そんな大雨の中、日本丸だか海王丸だかの帆船が入港してきました。

快晴なら絵になるんですが、この雨だと姿がおぼろげに見えるぐらい。

帆船の中で作業をしている船員の方々は大変でしょうが、コレはコレで趣があるのかもしれませんね。

E-3+ZukoDigital40-150㎜F3.5-4.5で撮ってみたんですが、撮ってみたら見た目よりもフネが見えません。

チョット何が写ってるかわかりません

そこで雑にマスキングしてカスミの消去をしてみたら下のような感じに。

こんな感じです

オートマスクだと反応しないのでブラシでマスキングやってんですが、どうも雑いので端っこは怪しい感じです。

シッカリ補正しないのなら何もしない方がマシなのかもしれません。

それにしても変な天気ですねぇ…

 

 

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EOS888動作確認

CR123Aが手に入ったので…

動作確認

長らく静態保存状態だったCanonEOSKissの廉価版、EOS888。

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欧羅巴向けはEOS5000って名前だったみたいで、先日手に入れたEOS500N(日本名NewEOSKiss)の10倍というドラゴンボールの戦闘力並みにインフレな数字がステキですが、まあ、数字がデカい方がより安物というのはCanonのお約束。

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電池を入れなくても、だいたい何が出来るか出来ないかなんてのはわかってしまうほど簡素な操作系統がウリなんですが、一応豆粒のような液晶があるのでソイツは確認したかったところです。

多分ヤシコンのCONTAXみたいにフィルムのカウンターだと推測してたんですが電源を入れてみたら絞り値の表示や電池の残量計になってて驚きました。

驚いたことにシャッター優先AEの時に絞り値が表示されます

ターゲット層を考えたら絞り値なんてブラックボックスになってるとばかり思ってたんですが、意外とまじめで面白いです。この辺りはEOS700よりも進化したところかなと思ったりします。

さらには誰が見るねんって思うような機能として、セルフタイマーの時のシャッターが切れるまでのカウンターも表示されてました。

残り秒数が表示されます

正直無駄なところに機能を振ってるなぁと思わずには居れません。

そんな感じで遊んでいると、あっという間に電池の残量系が半分を示してきました。

単3電池で動くようになるバッテリーグリップ「PB-8」なるアクセサリーは影も形も見えません。

本当に存在しているのかどうか…

 

 

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2CR5をCR123Aに

分解→再利用です

分解する2CR5電池です

フィルム時代のリチウム電池って本当に高価いですよね。

フィルム時代のようにそれしか選択肢がないって事なら我慢して使うんですが、フィルム自体が高騰して本来のカメラとして使い道が無いのに1600円も電池に使うのは躊躇してしまいます。

加えて電池もざっと4種類。

一般的な2CR5電池を筆頭にCR-P2CR123A、CR2と実に四種類もあります。

このうち、2CR5電池はCR123Aを2つ直列につなげたもの、CR-P2は同じようにCR2を直列につなげたモノです。

大体が2CR5で動くんで、手元には2CR5が数本あるんですが他の電池は買うことないので電池の種類が違うと電池を買いに行かないといけません。

なので、電池の種類が違うオートフォーカスのカメラはたとえ状態の良いジャンクであっても買うのに躊躇してしまう訳です。

電圧同じなうえにサイズもさほど変わらないんだから統一化しても良いような気がしますが、なるべく消費者から巻き上げたいという大人の事情なのか、はたまた電池業界の版図争いなのかわかりませんが困ったもんです。

ただ、大雑把に分けるとCR123A系とCR2系の二系統なんで生産する側の手間的にはそれほど変わらないのかもしれません。

分解

とりあえずプラスチック部分を壊していきます

で、先日100円でEOS500を買っちゃったわけですが、コイツが態々CR123Aを二本使うなんて意地悪な電源。小型化の為なのかわかりませんが困ったもんです。

100円のジャンク検証に1600円も出して電池を買うのは本末転倒ですし、同じお金出すならフィルム買いたいもんです。

なので、手持ちの2CR5をバラシてCR123Aを取り出してみました。

ニッパーで…

バラバラにしていきます

バラすと言っても電池なんで傷つけたりはしたくないですよね。

何となく怖いですし。

で、とりあえず先の細いニッパーでプラ部分を壊しつつ分解しました。

CR123Aが出てきました

2CR5のケースもなかなか丈夫に作ってあるので結構苦労しますが、ほどなくしてばらすことに成功。

バラシてみたら電池同士を溶接して繋げてあるので、この辺も破壊しつつ取っ払っていきます。ちょっと怖いです。

端子を切り取って完成です

で、通電の事を考えて端子の出っ張り等をほんの少し残したら、CR123Aの完成です。

カメラに入れてみると

早速EOS500に電池を挿入すると、バラした時の端子出っ張りを残し過ぎたのか蓋がちゃんと閉まりません。

ちょっと蓋が閉まり難くて…

コレはダメか…と少し諦めかけましたが、端子の出っ張りを少しずつ丁寧に切って縮めていくと無理矢理ではありますが蓋が閉まるようになりました。雑なEOS500だから何とかなったのかもしれませんが、とりあえず結果オーライです。

100円ジャンクが蘇りました。

因みにテストなんで電池容量低下気味だった2CR5をバラしたんですが、KYOCERA270AFでは電池容量低下のサインが出るほどだったんですが、EOS500だと容量満タンな表示が出てました。

EOS500がちゃんと動くようになりました



どっちも信用できない機械なんで、フィルム詰めて持って行くなら予備電池が必須みたいです。

いや、それにしても爆発とか感電とかしなくてよかったです。

とりあえず、これを見てやってみようと思われる方(そんな人いないでしょうけど…)は、十分注意して自己責任でお願いしますね。

事故が起こったら元も子もない上、怪我したりしたらシャレになりませんので…

 

 

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