入学式
今年はコロナ禍のお陰で、大阪は今週入学式でした。
久しぶりの撮影だったのは嬉しいのですが、コロナの影響で色々と制約が多くて少し寂しい雰囲気ですね。
ベタですが、桜の木の下で上着を着られるぐらいの天候の下ってのが理想です。
なんだかんだ言っても、いつもの光景が平和で良いものだとしみじみ感じますね。
何年か前の話
前に撮影させていただいた某私学校の入学式で、懐かしのCANON FXで記念写真を撮っている保護者の方を見掛けました。
中学校の入学式なので、私と同世代ぐらいでじゃないかと思うのですが、同世代だとするなら随分と古いカメラです。フィルムカメラでマニュアルフォーカスなうえ、フルマニュアルで露出計すら外光式です。
でも、ちゃんとピントと露出を合わせて、構図を決めて撮れば今のカメラと遜色ないモノが出来ます。
寧ろエエ味まで出てお得です。
此処からは想像なんですが、FXを使っておられた保護者の方の、祖父母世代が購入されて子を撮り孫を撮り、子から孫へと引き継がれ、今度は曾孫の晴れ舞台を撮る―って状況かなぁーと、イメージが膨らんでしまいました。
だとしたらいい話です。
安い機材を漁って止まないような私は猛省せねばなりません。
記念写真
まあそんな感じで、ハレの日には勿体ぶるぐらいの意気込みで撮るほうが、なんだか節目の重みみたいなのがあってイイですね。昭和生まれにはこういった日ぐらいは電話機じゃなくて写真機で撮影するほうがしっくり来ます。
フィルムで撮って現像し、後日祖父母らと写真を囲んで談笑するーみたいなヤツです。
まあ、それも「徒に古い物を珍しがり懐かしむだけの単なるデカダンス」なのかもしれませんが…
翻って今
そういえば自分は仕事以外で入学式に行ったなかったのを思い出しました。
三人子供がいるんですが、入学式は全てほかの学校の撮影。運動会も音楽会も「会」とか「式」なんてのは大抵仕事です。
そんな方は日本全国に数多くおられるんでしょうが、同い年で他所様の式典に出席するために我が子の晴れの日を見られないーってのは、それなりにレアなんじゃないかと思ってます。
ただ、中学校だけは地元の中学校に入っている業者さんと懇意なので、入学式と卒業式は撮影担当で入らせてもらえました。
式中の子供の顔が撮れるのは役得ってヤツですね。
子供らの反応は微妙(ちょっと嫌そう)でしたが…
因みに、昭和世代の子供時代って父親が学校行事に参加することなんて稀でしたよね?
私自身も父親を学校で見たことなんて一度も無かったんですが、最近は父親が参加しないことの方がレアみたいで、隔世の感がありますね。
若干申し訳ない気はしますが、その分平日休みも多いので、其処でフォローできていると信じたいです。
無理矢理に機材噺
そんなこんなで、FDマウントのカメラを思い出しまして、CANONのAL-1画像を発掘しました。
画像に残っている貼ったままの値札によると、お値段は@315円だったので消費税が5㌫のころに買ってそのままな状態だったみたいです。
因みにストラップは100均のセリアで買ったもので、カメラとストラップ合わせても400円+消費税。毎度ながらフィルムの方が高いのはご愛嬌です。
AL-1のスペックは、絞り優先AEに加えて1/15~1/1000もマニュアルを備える、CANONのAシリーズってヤツの最終バッター。
Aシリーズ共通の4SR44やら4LR44なんてお高い電池を使わずに、単四電池2本で動く親切設計なのが嬉しいポイント。
オートフォーカスの黎明期だったので、ピントがあったかどうかを知らせるフォーカスエイド機構を備えており、実験機的な側面を持つ意欲作でした。
300円余りのプライスで買ったジャンク故か、シャッターのタイムラグがそれなりにあって使いにくかったのが残念なポイント。正常な機体ならちゃんとしていると思いたいのですが、以前に先輩から譲ってもらったAE-1も同じような症状が出ていたので、ひょっとしたらAシリーズの廉価版にはシャッターボタン周りの持病があるのかもしれません。
一応、1~2本フィルムを通してからジャンク大放出で一括譲渡したのですが、新たな持ち主にたくさん使ってもらえてたなら、譲渡した甲斐があったってもんです。
前述のFXみたいに…